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椅子の上で、そいつは取り澄ましていた。 背を向けて逃げても無駄。 従兄弟が隣に座った。 目的は酒。 話に嘘はなかったと満足げな顔。 そのあと二人で話していた。 そいつの拗ねて悩ましい顔が見えた。 「何を言われた?」 従兄弟は先に帰った。 男達を振り払い、追うように店を出た。 従兄弟の姿は消えていた。

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