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第二章・11

「あぁ! っく、ん。ふ、んんッ!」  声が大きいと外に聞こえる、というジンガラの言葉を思い出し、手で口を押さえてパッサカリアは大きく引き攣った。  車内は狭いので、嫌でも二人の体はひどく密着する。  両腕でしっかりパッサカリアを抱きよせ、ジンガラは深く挿れたまま腰を細かく揺すった。 「あ~、すっごい奥まで挿入ってるよね。どう? 気持ち、い?」 「んッ、ふ。んッ、んッ、んんぅ!」  大きなストライドの取れない分、ジンガラは細かく速く腰をやった。  単調な責めにならないよう、時には大きくゆっくり円を描くように回す動きも忘れない。  その都度パッサカリアは喉を反らせて切ない声を食いしばる。  シートを掴んでいた手はいつしかジンガラの服を握りしめ、そしてしまいには首を抱き寄せ髪に指を差し込んだ。

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