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第13話

 いきなりこんなデカブツを見せられれば、どんな女の子だって怯む。  アレが私の内に挿入ってくるのか、と思えば、震えあがるに違いない。 「彼女は、それが怖くて直人と別れざるを得なかったんだ」 「そんな! コレは俺のせいじゃない!」  直人はベッドの上で、胡坐をかいてうつむいた。  まさか、持ち物が災いして女子に嫌われてたなんて! 「いや、でも。大人になれば、大きい方がいい、っていう女の人が現れるよ。きっと」 「大人になるまで、待てない!」 「え?」 「早く、脱・童貞したいんだ。俺はァ! 高校生までに、初体験済ませたい!」  全く、と梓は困った笑いを作った。  駄々っ子な所は、ちっとも変わらないな。  じゃあ、経験させてやるよ。  脱・童貞させてやるよ。

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