13 / 25
第13話
いきなりこんなデカブツを見せられれば、どんな女の子だって怯む。
アレが私の内に挿入ってくるのか、と思えば、震えあがるに違いない。
「彼女は、それが怖くて直人と別れざるを得なかったんだ」
「そんな! コレは俺のせいじゃない!」
直人はベッドの上で、胡坐をかいてうつむいた。
まさか、持ち物が災いして女子に嫌われてたなんて!
「いや、でも。大人になれば、大きい方がいい、っていう女の人が現れるよ。きっと」
「大人になるまで、待てない!」
「え?」
「早く、脱・童貞したいんだ。俺はァ! 高校生までに、初体験済ませたい!」
全く、と梓は困った笑いを作った。
駄々っ子な所は、ちっとも変わらないな。
じゃあ、経験させてやるよ。
脱・童貞させてやるよ。
ともだちにシェアしよう!