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第25話

「いっそ、俺たち付き合うか」 「ええッ!?」 「今までつるんでた間も、付き合ってる二人、みたいな事はやってたわけだし」  放課後一緒に帰ったり、楽しい場所に遊びに行ったり、互いに悩みを打ち明けたり。 「それにセックスが加わるだけだろ。体だけの関係なんて、寂しすぎるじゃないか」  俺と付き合おう、と直人に言ってもらえて、梓の眼には涙が滲んできた。 「嬉しい……」 「馬鹿、泣くなよ」  幼稚園以来の僕の片思いが、今ようやく成就した。 「よし! 直人、こうなったら結婚を前提としたお付き合いをしよう!」 「またお前は、そんな遠い未来の話を……」  僕らが大人になる頃は、きっと日本でも同性婚が認められるさ!  梓と直人の未来は、窓から見上げる空のように明るく澄んでいた。

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