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第十七章・16
波打つ腰も、眼が眩むほど淫らだ。
仰向けになったヴァフィラの腰を高く上げ、ルドーニは膿んだ興奮が止められないところまで熟したと感じた。
ヴァフィラを苛めていた指を全て体内から抜いてしまうと、ルドーニは前を掴み出した。
「本番、いくぜ」
「……好きにしろ」
「素直じゃないんだから」
早く来て、とおねだりしてくれれば、可愛いのに。
しかし、そのツンなところが彼の魅力だ。
一方でヴァフィラは、秘かに赤くなっていた。
(ルドーニ、あんなにギチギチに硬くして!)
血管までくっきりと浮き出した凶暴なそれが、間もなく私の内に挿入ってくるのだ。
いや、しかし油断はできない。
ルドーニの事だ。
また妙なアイデアで焦らしてくるかもしれない。
さっきまでのヴェールは、本当に参った。
蛇の生殺し、を地で行くような責めだったのだ。
もう、あんなにもどかしい愛撫はごめんだ。
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