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第22話

「待って」 「ん?」 「たっくんも、その。脱いだら?」 「あぁ、そうだな」  遥人の願いに応えて、拓は素早く、それでも雰囲気を壊さないように気を付けながら、パジャマの上を脱いだ。  肌と肌とが重なる部分が増え、遥人の心音まで伝わってくる。  改めて抱きしめようとすると、重ねて不満げな声が寄越された。 「全部。全部、脱いでよ」 「いや、それは……」  恥ずかしい!

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