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第25話

 拓は遥人のペースにこれ以上乗せられないよう、攻めに転じる事にした。   首筋に埋めていた顔を動かし、その唇で、舌先で、歯で遥人を味わい始めた。 「んッ! あ、んンッ」  桜色の乳頭を舌先で掘り起し、唾液と共に舐め食んだ。 「ッく。ンぅ、ん……」 「声、聴かせて。恥ずかしくなんか、ないから」  白い内股に唇をさまよわせ、キスマークを付けた。 「ぁうぅ……。ぁ、あぁっ」 「体、楽にして」  そして、両脚に手を掛け、そっと押し広げた。  俺に全部、預けて。  身体の、心の隅々まで受け止めたいんだ。  そういった気持ちで、優しく静かに、穏やかに、拓は遥人の身体を拓いていった。  

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