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5★
オレは、尚ちゃんの肩を掴んで、そっと押し倒した。そのまま、おそるおそるキスする。
何度も唇で挟んで感触を味わうようにしたら、それだけで気持ち良かった。
ずっとしたいと思ってたこと。
「……はあ、やばい、尚ちゃん。すげー興奮する。がっついたらごめん」
「何されてもいいって言ったでしょ」
尚ちゃんは、潔くて男らしい。そういうところも好きだと思う。
妄想の中でしていたことを、ひとつずつ試す。
乳首を軽く吸って、舌で転がす。ぐにぐにと押してこねる。
「……っ」
息を詰める尚ちゃんの顔を見たら、ちょっと赤くて、感じてくれてるんだと思ったら安心した。
「尚ちゃん、ここも、いい?」
「ん」
脇腹とかおへその周りにキスすると、その度にぴくっと体を揺らしていて、可愛い。
「くすぐったい? 気持ちいい?」
「ん……じれったい」
尚ちゃんのベルトを外して、ズボンと下着を下にずらした。
「あ、ちゃんと反応してる」
「当たり前でしょ。こんなにベタベタ触られて、何もないわけない」
尚ちゃんと一緒に風呂なんて、もう何回入ったか分からないくらいだけど、勃起したものがどうなのかは知らなかったから、ドキドキした。
「涼介、なめてあげる」
「え、いーの?」
「俺にしゃぶられるとか、多分壮観だと思うよ。お楽しみに」
そう言いながら尚ちゃんは体を起こして、オレのジーパンの前を開けた。
そしてそのまま、ぱくっと飲み込む。
「……ぅわ、やべー。気持ちいい」
尚ちゃんが、オレのをくわえてる。信じられない光景だ。
じゅるっと吸ったり、舌でくぼみのところを刺激したり。
「尚ちゃん、挿れたい」
「うん。我慢汁すごいもんね」
口元をぐいっと拭った尚ちゃんは、オレの頭をぽんぽんと叩いて、立ち上がった。
眼鏡をテーブルの上に置いて、そのまま戸棚を探る。
眼鏡の尚ちゃんもかっこいいけど、実は素顔の尚ちゃんはもっとかっこいい。
見惚れていたら、ゴムとローションがぽいっと飛んできた。
「ほんと言うとね、どっちでもいいなんて言ったけど、本当は抱いて欲しかった。涼介ってお調子者でいっつもキョロキョロしてるから、もっと必死になって俺のこと見てよって思っちゃう」
「なんだそれ。オレ、尚ちゃん以外の人類どうでもいいよ」
「じゃあ、地球上に涼介と俺しかいないみたいな感じで抱いてね」
ふたりとも服を全部脱いだら、尚ちゃんはベッドにごろんと寝転がり、目を細めて笑った。
「興奮しすぎてどうにかなりそう」
ローションを手に取り、そろっと指を挿し込んで、中を探る。
めちゃくちゃ狭い。
入るかなと思いつつ、出し入れしたりぐるぐると方向を変えながら、少しずつ中を押し広げる。
「……ぁ、涼介、そこ」
トロッとした顔で、聞いたこともないような甘ったるい声。
「ここ?」
中指を折り曲げてくいくいと押してみたら、尚ちゃんはぎゅっと目をつぶって、体をビクッと跳ねさせた。
「ん、……そこ気持ちいい」
「やば、ちょーかわいい」
「前立腺。覚えといて。ぁ……っ」
「もっと声聞きたい」
「んっ、はあ……、涼介、そこばっかやだ」
「何で? 気持ちいーんでしょ?」
「はあっ、もういいから、早く挿れ……んっ」
ビクッとする尚ちゃんが可愛くて何回もやってたら、軽くげんこつを入れられた。
「も、……挿れてってば」
ちょっと怒る尚ちゃんは、ちんこはガチガチだし、余裕がなさそう。
髪をさらっとなでてから、ゴムをつけて、ぐっと押し当てる。尚ちゃんは大きく息を吸った。
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