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 オレは、尚ちゃんの肩を掴んで、そっと押し倒した。そのまま、おそるおそるキスする。  何度も唇で挟んで感触を味わうようにしたら、それだけで気持ち良かった。  ずっとしたいと思ってたこと。 「……はあ、やばい、尚ちゃん。すげー興奮する。がっついたらごめん」 「何されてもいいって言ったでしょ」  尚ちゃんは、潔くて男らしい。そういうところも好きだと思う。  妄想の中でしていたことを、ひとつずつ試す。  乳首を軽く吸って、舌で転がす。ぐにぐにと押してこねる。 「……っ」  息を詰める尚ちゃんの顔を見たら、ちょっと赤くて、感じてくれてるんだと思ったら安心した。 「尚ちゃん、ここも、いい?」 「ん」  脇腹とかおへその周りにキスすると、その度にぴくっと体を揺らしていて、可愛い。 「くすぐったい? 気持ちいい?」 「ん……じれったい」  尚ちゃんのベルトを外して、ズボンと下着を下にずらした。 「あ、ちゃんと反応してる」 「当たり前でしょ。こんなにベタベタ触られて、何もないわけない」  尚ちゃんと一緒に風呂なんて、もう何回入ったか分からないくらいだけど、勃起したものがどうなのかは知らなかったから、ドキドキした。 「涼介、なめてあげる」 「え、いーの?」 「俺にしゃぶられるとか、多分壮観だと思うよ。お楽しみに」  そう言いながら尚ちゃんは体を起こして、オレのジーパンの前を開けた。  そしてそのまま、ぱくっと飲み込む。 「……ぅわ、やべー。気持ちいい」  尚ちゃんが、オレのをくわえてる。信じられない光景だ。  じゅるっと吸ったり、舌でくぼみのところを刺激したり。 「尚ちゃん、挿れたい」 「うん。我慢汁すごいもんね」  口元をぐいっと拭った尚ちゃんは、オレの頭をぽんぽんと叩いて、立ち上がった。  眼鏡をテーブルの上に置いて、そのまま戸棚を探る。  眼鏡の尚ちゃんもかっこいいけど、実は素顔の尚ちゃんはもっとかっこいい。  見惚れていたら、ゴムとローションがぽいっと飛んできた。 「ほんと言うとね、どっちでもいいなんて言ったけど、本当は抱いて欲しかった。涼介ってお調子者でいっつもキョロキョロしてるから、もっと必死になって俺のこと見てよって思っちゃう」 「なんだそれ。オレ、尚ちゃん以外の人類どうでもいいよ」 「じゃあ、地球上に涼介と俺しかいないみたいな感じで抱いてね」  ふたりとも服を全部脱いだら、尚ちゃんはベッドにごろんと寝転がり、目を細めて笑った。 「興奮しすぎてどうにかなりそう」  ローションを手に取り、そろっと指を挿し込んで、中を探る。  めちゃくちゃ狭い。  入るかなと思いつつ、出し入れしたりぐるぐると方向を変えながら、少しずつ中を押し広げる。 「……ぁ、涼介、そこ」  トロッとした顔で、聞いたこともないような甘ったるい声。 「ここ?」  中指を折り曲げてくいくいと押してみたら、尚ちゃんはぎゅっと目をつぶって、体をビクッと跳ねさせた。 「ん、……そこ気持ちいい」 「やば、ちょーかわいい」 「前立腺。覚えといて。ぁ……っ」 「もっと声聞きたい」 「んっ、はあ……、涼介、そこばっかやだ」 「何で? 気持ちいーんでしょ?」 「はあっ、もういいから、早く挿れ……んっ」  ビクッとする尚ちゃんが可愛くて何回もやってたら、軽くげんこつを入れられた。 「も、……挿れてってば」  ちょっと怒る尚ちゃんは、ちんこはガチガチだし、余裕がなさそう。  髪をさらっとなでてから、ゴムをつけて、ぐっと押し当てる。尚ちゃんは大きく息を吸った。

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