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第1話

俺が恋したのは オス猫でした。 ……………………………………………………… 俺は 原田 進 (はらだ すすむ) 高校生活2年目。一人暮らし。 いつもと変わらない日々。 今日は雨。雨の音が静かな部屋に反響する。 雨のせいでいつもより気だるい朝。 ベットから のそのそと起き上がると 俺はクローゼットから自分の制服を取り出し ボタンを一つずつゆっくりとかけていく。 進「はぁ…ねむっ…だる…」 と、溜息をつきながらネガティブなことを朝から放つ。 なんとなく朝を過ごしていると早いもので時間が迫ってくる。 進「やばっ!時間じゃん!」 と、勢いよく玄関を開けて雨降りの外に 傘をさして飛び出した。 ピチャピチャと走る度に水が跳ねる。 そんなこと気にしていられないほど走っていた。 すると次の瞬間、俺は目が点になる用な光景を目にした。 俺が目にしたのは 小柄な男が「拾ってください」 と書いた箱に蹲って入ってるのだ。 その小柄な男は 黒髪で前髪が目にかかるほど伸びていて 白いTシャツに黒いズボン。 そしてその白いTシャツから見える白くて細い腕。まるで女のようだった。 俺はホームレスかなにかと思い、その場を避けようとしたが よく見ると中学生のような幼い男だった。流石に俺も心配になり 進「あの…大丈夫ですか…?」 と、少しオドオドしながら話しかけてみると その男はピンク色の唇を少し開きゆっくりと 話そうとしていた。 男「俺を…俺を拾ってくださ…い…」 と、それだけ言うと倒れてしまった。 Tシャツからは雨で肌がすけていて震えていた。 進「お、おい!!」 俺はその男を抱き抱え 自分の家へ引き返してしまった。 急いでドアの鍵を開けて その男を俺のベットにそっと寝かせた。 進「…しゃーねぇ…今日は学校休むか」 と、一言小声で呟いた。 そして起こさぬよに立ち上がりタオルを持ってきて 寝ている男性の髪や身体を拭いてあげようとした。 拭いているうちに俺は驚くほどに綺麗な顔している男だと知った。 まつげが長く 透き通るような白い肌。 鼻が高く顔が小さい…。 これが世にいう美少年ってやつか…。 そいつの様子を伺っていると タイミングよく細い呼吸をしていた。息までもが 繊細だ。 なんでこんな男があんな箱に入っていたのか。 なんで拾って欲しかったのか。 こいつは誰なのか…なぜ俺が拾ったのか。 こいつの顔を見ていると段々こいつのことに引き込まれそうになる。 すると先程までスヤスヤと気持ちよさそうに寝ていたその美少年が起き上がった。 男「んっ…ここどこ…」 進「あ、えと…あなたがさっき倒れたので運んできました…あ、俺の家まで。」 と、説明をした。 男「ふーん…運んできたならもうちょっと優しい看病してよね。まぁいいけど。シャワー借りるシャワーどこ」 と、さっきまで美少年とな思えないほどの毒舌を吐き出した。 俺はその状況に読み込めずにいた。 男「ねぇ!聞いてんの!?シャワーどこってば!」 なんだこいつ…雨ん中運んでやって学校までやすんだ俺にお礼の一つも言えんのか!!!! 進「お前なぁ!運んでやったのに礼の一つも言えんのか!」 と、虫の居所が悪くなった俺はそいつに反発するように怒鳴った。 男「は!?人の話聞いてた!?シャワーどこってば!それと普通は倒れてた人いたら助けるのが当たり前でしょ!?なんで礼なんか言わなきゃなんないのさ!」 なんだこいつなんだこいつなんだこいつ!!!! 顔は綺麗なくせにぬけぬけと生意気な言葉を発しやがって…!!!!! 進「あー!!もうめんどくせぇ!!!! 礼言えないならせめて名前くらい言え!」 「なんで俺があんたに名前いわなきゃなんないのさ」 屁理屈ばっかり並べるこいつに呆れて俺は 進「あーもういい。礼儀ってもんを学んでから拾ってもらえ。シャワーでも浴びて早く出てけ」 するとさっきまで嵐のように口喧嘩をしていた 部屋が静まり返る そしてその声は静まり返った部屋に響いた。 「……なぁあんたさ」 進「あ?」 「俺を拾って。俺に礼儀ってやつ教えてよ」 進「は?やだ。自分の家に帰れ」 「やだ。俺は絶対帰らない…」 と、握りこぶしに感情を入れているように力を入れていた。 進「…事情を話してもらえたらありかもな。あと名前。あときちんとした礼儀な…?」 すると 深いため息をついた後に 「上寺 爽良。17歳。家出中。はいこれでどう」 まさかすんなりいうとは思ってなかった俺は一瞬戸惑った。 進「なんで家出なんかしてんだよ。」 爽良「…プライバシー。てことでこれからよろしく。原田 進 くん」 と、爽良の近くにある机にある俺の数学3点のプリントを指さし、自分で見つけたのかシャワーを浴びてに行ってしまった。 進「なっ!てめぇ!!!……俺これからどうなっちまうんだよ…!!」 と、平凡な日々に別れを告げ不安しかない日々が始まるのであった。

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