「やぁ、ん…田渕そこ、だめ…んっ」 「ここが、好きなんだなっ」 ゆっくり腰を押し付けこすこすと内壁を擦ると、永野はとろけた表情でいやいやと首を振る。 永野が嫌がる場所を重点的に刺激すると、永野はまるで漏らした様な程の先走りを零しながら、ビクンビクンと不規則に身体を震わせていた。 やばい、俺もそろそろ限界だぞ。でももう少し責めたい。 「…おい」 「…あ、榊原？どうしたんだ」 すると向こうにいたはずの榊原が、俺達の目の前に立っていた。 永野を抱きながら榊原を見上げると、俺はある異変に気付く。 「榊原…勃起してるぞ。これは見間違いか？」 「…見間違いじゃねぇよアホ。お前ら、エロ過ぎんだよ」 あのどんなに俺が誘っても勃起しなかった榊原の性器が、みごとに勃起していた。 俺は驚きのあまり間抜けな顔で榊原の性器を凝視するが、当の本人もまさか自分が勃起するとは思っていなかったのか何とも言えない表情を浮かべている。 ついに勃った。あのノンケ榊原がついに、俺達の前で勃ったぞ！ 「榊原！今すぐ俺に突っ込んでくれ！萎える前に早く！」 「今永野に突っ込んでる奴がなに言ってんだよ」 そうだった。今からもっと永野をあんあん言わせる気だったんだ。 永野を犯すか、榊原に抱いてもらうか究極の選択に悩んでいると、とろんとろんな状態だった永野がむくりと起き上がった。