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 その、微笑みかける瑠維が突然瞼を閉じた。  ほろ。  ほろ。  ほろほろ…。  涙がこぼれ落ちる。 『なんで?  なんで俺を避けんの?  俺、なんかした?』  チガウ。  オ前ハ何モシテナイ。 『もう、俺に飽きたの…?』  ソンナ事アルモノカ…!! 『俺、やっぱりアンタたちには相応しくない…?』  チガウ。  ソンナンジャナインダ…ッ!! 『駄目なんだ…。  俺…、俺…、アンタ達がいなきゃ…生きてけない…っ』  ホロホロと零れた涙。  闇に落ちる度に鈴のような音色がした。

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