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◆◇◆◇◆ シーツの海の上で、瑠維は忍に組み敷かれていた。 忍が口づけを落とす度、花びらの散った肌がジワリと熱を持つ。 薄くなった花びらは濃く上書きされ、新しい花びらとともに白磁の肌に息づく。 チュ。 チュ。 「…んあ…っ、…あ……、忍……ぅっ」 かりり…。 すっかり弱くなってしまった耳殼を甘く噛まれて、芯を通らせた胸の蕾がキリキリと痛んだ。 カリリ。 「んあ…っ」 体内でうねる熱に耐え兼ねて瑠維が腕を伸ばす。 「ん…?」 カリッ。 「ああぅ……んっ」 更に甘噛みされて、華奢な体に電流が走り抜けていった。

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