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30、新しい生活
諒は奴婢が多く住んでいる地域に
行くことにした。皇宮に居た期間が
長かったこともあり、服や食料を
配っていなかった事が心配だったのだ。
「皆さんお久しぶりです。体調は大丈夫
ですか?」
「おー、諒じゃないか!最近来てくれない
から心配していたんだ」
諒を知っている人達が一斉に押し寄せた。
事情を話した後、村人達は山奥にある
小屋に住めるようにと、一緒に掃除や
手直しをした。
村人の優しさに感極まり、涙か
止まらなくなってしまった。
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