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男子高校生は店長とデートしたい(1/3)
店長とお付き合いをはじめて1ヶ月になる……店長とは告白したあの日から何もない! エッチどころかキスも出来てない、そもそも二人きりになる機会がほぼないし、バイト以外で会ってない!
恋人になったら、自然とイチャイチャしたり、キスしたりするもんだと思ってた……これじゃあ告白する前と何も変わらない。
今日は忙しかったわけでも何でもないけど無理矢理お店に居残った、店長も察してくれてるのか何も言わずに残らせてくれている。ホール側の片付けを終わらせて厨房に向かうと、店長が顔を上げて俺にまたあの色っぽい視線をくれた! それはもう触ってもいいって事ですよね!
「店長ぉ〜!」
「ふはっ! 何情けない声出してるんだい?」
両手を広げて店長に抱きついた、久々の店長の感触だ! 店長の匂いだ! 思わず耳の裏辺りをスンスンと嗅いでしまう。
「はじめ君、犬みたいだね」
「俺めっちゃ我慢してたんスよ!」
抱きしめた腕を少し緩めると、店長が俺の背中に手を回してきた。
「キスしていいですか……?」
「いいよ」
顔を傾けながらキスすると、店長のあごひげがさわさわと触れてくすぐったい。
触れるだけのキスを二度重ねたら、店長が俺の口を覆うようにぱくっとしてきたので、そのまま店長の口に舌をねじ込んだ。俺がここ1ヶ月で、ただムラムラと我慢していた訳じゃない事を伝えたい、ぜひ店長に伝えたい! もうチロチロと舐めるだけのキスなんてしませんから!
「んっ……」
キスの合間に店長の声が漏れる、ひいぃぃ色っぽい! エロい! 口を離すと俺より背の低い店長が上目遣いになる、可愛い!
「キスが少し上手くなった? 僕以外の人で練習したのかな?」
「し、しないッスよ! 俺店長一筋ッスよ!?」
褒めて欲しかったのに誤解されるなんてショック!
「前回失敗したと思ったんで、ネットで検索して勉強したんスよ」
意気込んで報告したら、店長がブハッと吹き出した。
「は、はじめ君……真面目だねぇ!」
因みに勉強したのはキスだけじゃない、前回失敗したと思った事すべて、グー●ル先生に教えてもらった!
いまだ俺の腕の中に収まってくれている店長にムラッとして、再度キスしながら店長の背中を撫でた、下に下に……お尻まで手が達した時、店長が口を離した。
「もう、お店ではしないよ? さすがにお客様が食事をするところでは申し訳ない」
「うっ……そうッスよね」
「ごめんね」
ちょっと息子がヤル気になっていたので辛い……俺は学生で土日休みだし、休みの日はバイトだし。お店は平日休み……つまり店長とは休みが合わない! 仕事中にイチャつくわけにもいかないし、どうやったらもっと店長と……あっ!
「店長、今度の祝日お店休みッスよね! デートしましょう!」
「そうだね、いいよ」
っしゃー!! いきなり誘ったから、ダメかと思ったけどあっさりOKを貰えた! そして調子に乗って口走ってしまった。
「エッチも、したいっス……」
だ、ダメかな……?
「……いいよ」
店長が楽しそうに笑いながら、またあの視線で俺を見る……! そんな顔でいいよなんて言われたら、今すぐ押し倒してしまいたい! いや、しかし我慢だ! 俺は我慢を覚えた男なんだ!
「俺、楽しみにしてます!」
それだけ告げて、店長の口に軽くチュッとキスした。
デートまでに計画立てないと!
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