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寝れない時は....(イルザイ)

「陛下、寝れませんか?」 夜遅くなのに、ザイラスのいる部屋の明かりが付いている。陛下と呼んだイルバーンはザイラスのいる部屋に入った。 「まぁ〜な。今日は寝れないな.....」 寝れないというリースピア王国国王のザイラスはベットでボーっとしていた。 「私がお話でも致しましょうか?」 イルバーンはザイラスのいるベットに座る。 「悪いが頼む」 イルバーンはにっこり笑って 「では私達の出会いのお話をしましょう。」 ━━━━━━━━━━━━━━━ あれはザイラスとイルバーンが幼少期の頃..... 「イルバーン、国王陛下の為に立派な執事になるんだぞ」 イルバーンの家は国王陛下直属の執事一家だ。 イルバーンは幼い頃から父親にこの言葉を言われてきた。 「はい、お父様。」 イルバーンは見た事もない国王陛下の為に勉学、執事業務などを学んできた。 「お父様、国王陛下はどんな御方なのですか?」 イルバーンは気になって父親に聞いた。 「国王陛下はこのリースピア王国の為に働いている立派な御方だ。」 「立派な御方.....」 「もうすぐお前も15だ。国王陛下に合わせてやろう」 「本当ですか!?」 「ああ。国王陛下にも、ひとつ上のご子息様がいるから逢えるだろう。」 イルバーンは嬉しかった。国王陛下に逢える喜びとご子息様が気になった。 ━━━━━━━━━━━━━━━ 「あの頃の私は、喜びと緊張がありました。」 「俺もだ。イルバーンという名前は知っていたがな。」 ふふっっと笑い 「続きを話してくれ」 「仰せのままに...」 ━━━━━━━━━━━━━━━ それから、数ヶ月後....... 「イルバーン、国王陛下に申していた謁見が許可された。今から行くぞ。」 「今からですか???」 イルバーンは緊張が身体中を駆け巡った。 でも、楽しみでもあった。国王陛下に逢える!ご子息様に逢える!という喜びも身体中を駆け巡った。 「失礼のないようにな」 「はい、お父様っ。」 それから、数時間後..... 「国王陛下、国王陛下直属執事のエルストでございます。」 「エルストか、入ってよいぞ」 「失礼致します。」 父親は大きな扉を開けて中に入り、イルバーンも続いて入った。お辞儀をした。 「おお、大きくなったな。イルバーン。」 「ありがとうございます。」 お辞儀のままで答え 「エルスト、イルバーン、顔をあげてくれ」 「失礼致します。」 エルストとイルバーンは顔を上げた。 「イルバーン、立派になったな。」 「ありがとうございます!」 国王陛下の後ろに隠れている子供を見つけ 「ああ〜。こやつか?」 「国王陛下のご子息様ですか?」 「ああ〜。名をザイラスという」 「ザイラス様....」 ザイラスはゆっくり前に出て 「はじめまして、ザイラスと言いいます。」 「ザイラス様、大きくなりましたね。」 とエルストは言い、ザイラスは恥ずかしそうだが嬉しそうな笑顔を見せた。 ━━━━━━━━━━━━━━━ 「コレが私達の出会いでしたね。私はとても可愛らしいっと想いましたよ。」 「Zzzzz」 「おやすみになられてますね。」 イルバーンはザイラスのおでこに軽くキスをし、部屋を出た。

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