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休日

「…なあ、都筑。シようぜ」 「……」 久々の休みの日、連絡をしてみれば都筑も休みで自宅にいると言うので押し掛けた。 だが、都筑は読みたかった本があると言って、もう小一時間ほど俺の事は放置である。 ソファにもたれ活字を追いつつページを捲る姿は、見目麗しく目の保養ではある。 が、せっかくなら触れあいたい。 大人しく読み終わるのを待っていようと思っていたが、しびれを切らした俺は都筑の隣に腰かけた。 そっと都筑の体に寄り添うように体をあずける。触れあった所から都筑の体温を感じられて心地よい。 こてん、と都筑の肩に頭を乗せ都筑の読んでいる本に視線を向けたが、目に入る文章は素通りするだけだ。 それより、ふわりと香る都筑の匂いに俺の気分は徐々に疚しいものへと変わっていく。 気持ちが抑えきれなくなった俺は、都筑の腕にしがみつき自分の腕を絡ませ、猫のように頭をぐりぐりと押しつけた。 だが、本に没頭している都筑は無反応だった。 ならばと、今度は都筑の首に腕を巻きつけ顔を寄せると、スンスンと鼻を鳴らすように首筋の匂いを嗅いだ。 吸い込んだ都筑の香りに身体中が疼く。頭の芯までクラッときた俺は熱に浮かされたように呟いた。 「…なあ。都筑、シようぜ」 「……」 無言で都筑が本をとじ、ため息をつく。 「…この間、シたばかりでしょ」 「この間?この間って一ヶ月も前じゃねぇか」 「まだ一ヶ月だよ」 「もう一ヶ月ですぅ」 「……はぁ」 都筑が俺から視線を逸らし、面倒そうにため息をつく。 「ちょっと、その態度!おにーさん、地味に傷付くんですけどっ」 「…おにーさんなら、少しは性欲抑えたら?」 「なんでだよ!フツー、好きなヤツといたらシたくなるもんだろ?俺だけなの?都筑はシたくならねぇの?」 「へえぇ。茨城はボクの事、そんなにシたくなるほど好きなんだ?」 呆れ顔だった都筑の瞳の奥に妖しい光が灯る。 綺麗な顔が魅惑的な笑みを浮かべると、俺の視線は惹き付けられ顔に熱が集まるのを感じた。 「…な、なんだよ。…だったら、どうだって言うんだよ」 「じゃあキミからシてみてよ。ボクをその気にさせられたら、シてあげる」 「…なっ」 「出来ないの?」 挑発的な笑みで俺を煽る都筑。俺はまんまとその挑発に乗ってしまった。 「出来るに決まってんだろ。この茨城さんのテクを知らねぇのか?お前をその気にさせるどころか骨抜きにしてやるから、覚悟しろよな!都筑っ」 「ふ、面白いね。お手並み拝見とさせてもらうよ」 意地の悪い笑みで俺を見やる都筑の手から本を奪いテーブルへと放る俺。ソファへ都筑を押し倒すと、その上に馬乗りになった。 ごりっ、と当たる俺の昂りと都筑の中心。 「……っ、う」 「…なんだ、もう硬くしてるんだね」 「っ、たりまえだろ。…そう言うお前だって、半勃ちしてんじゃねぇか」 「まあ、多少の興奮はしてるから。それより、乗っかって終わり?」 「んなわけねぇだろ、これからだっつーの」 俺は都筑のズボンのベルトを抜き取ると前を寛げ、都筑自身を取り出した。 まだ完全には勃ちきってないソレを手で包み込み軽く擦る。 「……ン」 都筑の反応がある事に気をよくした俺は、ふと思い付き、桃色の三つあみを都筑自身に巻きつけた。 「…キミ、何して。…髪、汚れるよ…」 「…でも気持ちいいだろ?…こうして擦ると…ほら、かたくなって…きた」 「…ヘンタイ」 「どっちが…」 硬く質量の増してきたソレに、俺は唇を寄せ舌でぺろりと舐めた。 「…く、ぅ。…ちょっと、犬じゃないんだから、…そんな風に舐めないでよ」 都筑の手が俺の頭、髪に触れてくる。 ぴくり、と反応してしまう俺の身体。 「ちょっ、さわんな…」 俺は都筑の手を払うが、くすりと笑われ再び撫でるように髪に触れられた。 「…ああ、髪に触られるの、弱いんだったっけ。…ほら、手が止まってるよ?」 と、言われても与えられる快感に思考が溶けそうになる。 「…あ、……ぁぁ。………くそぅ」 俺はなんとか意識を目の前の屹立に向け、先端をぱくりと咥えた。 「……、!」 俺の髪を撫でていた都筑の手が、そのままきゅっと俺の髪を掴む。 「……ふ、…ぅ…ん、」 その反動に咥えたままの俺の口からは、くぐもった矯声が漏れた。 「…そんなとこで、声、出さないで」 「……お前こそ、髪…さわんなって」 「…でも、感じるんでしょ?」 「……かんじ…る、…けど!集中できねぇんだよ。お前の事、その気にさせんだからジャマすんな」 俺の剣幕に、一瞬きょとんとした都筑だったが、呆れたようにため息を吐くと何やらボソリとつぶやいた。 「…なんだよ」 「……何でもないよ。じゃあもう少しだけ、キミに頑張ってもらおうかな」 そう言って都筑は身体から余計な力を抜き、俺の前にその肢体をさらした。 「……お、おお」 俺は改めて都筑の屹立に口をつける。…口の中も性感帯だ。 都筑のモノを舐めて擦ってを繰り返していると、気持ちよくさせているのか自分がなっているのか…。 再び髪が撫でられ、身体に快感が走った。 「……や、め」 「…やめ?…そんな蕩けた顔でボクのをしゃぶって、腰だって揺らしてるのに、やめて?」 都筑の手が俺の髪を掴み、軽く引っ張る。 「………あ、ぁあ」 「…またそんな声出して。…そろそろボクも、ガマンが辛いんだけど」 都筑が身体を起こし、俺の頭を引き寄せると髪に口づけてきた。 「…ん、……都筑、…その気になったのか?」 「……バカ茨城」 「バカって何だよ。俺は、ただ聞いただけだ…ろ…ん」 言葉の途中で都筑の唇で口をふさがれる。 そのまま今度は、俺がソファに押し倒された。 「……とっくになってるって、何で気づかないの?」 「……気づいてなくはないけど、勘違いかもしれねぇじゃん。ちゃんと言ってくれねぇと…、って、わあ」 話してる最中にも都筑は俺のズボンに手をかけ、下着ごと剥ぎ取る。 あわてて閉じようとした膝を割り開かれて、勃ち上がり蜜を溢れさせる俺自身を晒された俺は羞恥で顔を真っ赤に染めた。 「…すごいね、溢れた蜜が零れて、後孔まで濡らしてるよ」 「…そういうこと、都筑の口から聞きたくない、…ぁ」 つぷり、と都筑の指が俺の中に差し込まれる。すでに何度か都筑を受け入れているソコは、抵抗なく受け入れて行く。 「……は、……あ……ぁあ」 「…どんどん、飲み込んでいくね…」 「……だから…いうな、…て」 俺の中をグチュグチュと掻き回す指が、1本から2本、…2本から3本、と増えていく。 「……は、…あ、…ぁ…、も…いいから、…都筑、入れてくれ…」 「…ん、ボクも、もう…限界」 都筑の指が抜かれ、代わりに熱く硬度の増したモノを宛がわれる。 「……入れるよ」 「……ん」 指とは比べ物ならない圧迫感で、ソレがゆっくりと押し入ってくる。 「………く、…ぅ」 「…茨城、…力を抜いて、しめつけないで、…奥…きつい…」 「………ん」 知らず入っていた力を抜くと、ズッと奥まで挿入された。 「……初めてじゃないんだから、そんなに力まないでよ」 覆い被さってきた都筑が、至近距離で苦笑する。俺は少しむくれて…。 「……しかたねぇだろ。…都筑のが俺の中に入って来てる、って思ったら勝手にしめつけちまうんだから、……って、なんでまた大きくして…」 「うるさい」 「…ひっ」 自分の顔を隠すように俺の首筋に顔を押し付け、抱きしめてくる都筑。 そして一度腰を引くと、再び奥めがけ強く打ち付けてきた。 「…あ、そん…な、…きゅうに、はげしっ」 パンパンと腰を打つ音が室内に響く。 俺は都筑の身体にしがみつき、背に爪をくいこませた。 「…は、あ、都筑、都筑…」 「………ん」 「…あ、…ふ…ぁ、……キスし…て」 奥を穿かれながら、ぐしゃぐしゃになった顔でキスをねだれば、都筑は咥え込むように口付けてきた。 クチュクチュと舌が絡み合う。溶けてしまいそうなほどの快楽に、俺は次第に絶頂へと押し上げられていった。 「…ふ、…う…ん、ンん、ん…ん~っっ」 「…茨城のテク、ね」 事後、ソファに突っ伏して眠りの淵をさ迷い始めた俺の耳に、都筑の声が響く。 「……キミの意図しないとこには、あったかもね」 優しい声の言葉の意味を、俺は理解する前に深い眠りへと落ちていったのだった…。

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