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そっと、口吻けを。 1
「はくえいっっ・・・もう・・・ダメぇぇっ!」
「緋音さん・・・締めすぎ」
「奥ぅ・・・気持ちイイっっ!!ふぁあああんんっっ!!」
緋音さんが、オレの上に跨(またが)って、自分でオレのを挿入(い)れて、いやらしくうねらせて腰を振ってオレのを、奥へ奥へと誘(いざな)ってなっている。
こんなことをしてくれるなんて思ってもみなかった。
上に乗ってって言ってみたら、自分で挿入れだしたから、少しびっくりしつつ、せっかくなのでそのままお任せした。
「すごいぃ・・・はくえいのぉっっ!!」
ぐっちゃぐっちゃと音を立てて、オレと緋音さんが繋がっている所がよく見える。普段は桜色の処女みたいな色をしている緋音さんの秘所が、今は充血して赤く熟れた果実のようになって、ローションに濡れて光ってて、いやらしさが半端ない。
オレは、緋音さんの腰を支えていた手を伸ばして、顔を真っ赤にして快楽に歪んだ奇麗な顔に触れた。
「緋音さん・・・エロすぎ」
頬を撫ぜているオレの指に、緋音さんが少し顔を動かして、噛み付いた。痛くも何ともない甘噛み。舌先でつつくように舐められる。
「はぁはぁ・・・嬉しいだろ?・・・全部お前のもんだぞ」
「っっっ!!!」
卑怯だろ。こんな煽(あお)りかた。有り得ねぇ。
緋音さんの舌が、ねっとりと指に纏(まと)わりつく。熱くて滑らかな舌。噛みちぎりたくなるほど、扇情的(せんじょうてき)だ。
「あ・・・おっきくなった」
緋音さんが喉の奥でくすくすと笑う。潤んだ瞳が楽しそうに細められて、うっとりと瞳を蕩(とろ)けさせて、体を上下に動かされる。
何をどうすればオレが興奮するのか、この人は全部わかってて、知っててやるんだから、性質(たち)が悪い。
嫌いじゃないけどね。
緋音さんに奉仕してもらうのもいいけど、少し物足りなくなったオレは緋音さんの腰を両手でしっかりと掴んで、
「緋音さん、手、ベットにつけて体支えて」
「え?」
緋音さんがよくわからないけど、素直に手をついたのを確認してから、オレは、腰を上に突き上げた。緋音さんの内部(なか)を勢いよく擦って、何度も突き上げる。
「ああっっっやぁあ!まって、やだ、待って待って待って待ってぇ・・・・!!ああ・・・あああんっ!!」
激しく喘ぎながら、緋音さんは自分の体を支えていられなくなり、オレの上に覆いかぶさるようになる。
甘い体臭が鼻腔(びくう)をくすぐる。
上に乗っている緋音さんと繋がったまま、オレは上体を起こして、緋音さんの膝裏を腕で捕らえると、そのまま腰を動かす。
「はくえぇぇ・・・もうダメっっ下ぁ・・・下から来るのぉ・・・らめぇぇっっ!!!」
緋音さんがオレの首にしっかりとしがみついて、突き上げられる快感に堪えられずに、耳元で可愛い喘ぎ声を聞かせてくれる。
繋がっているとことが、ぐっちゃぐっちゃと、すごい音を立てて部屋中に響いている。
緋音さんが全力でオレに縋(すが)りついて、体全部がガクガク震えて、瞳から涙流して口から涎(よだれ)垂らして、必死になってオレを受け入れている。
ステージに立っている時の、カリスマ性や神々しいオーラを微塵(みじん)も感じさせない。
「可愛い、緋音さんすごく可愛いよ」
緋音さんの真っ赤な耳に、そっと、口吻(くちづ)けを。
「ひゃあああああっっっんんんっっっ!!!!」
瞬間、緋音さんが全身をビクビク震わせて、オレのお腹に全部ぶちまけていた。どうやら耳も弱いらしい。
本当、全身性感帯みたいな人だな。
全身を痙攣(けいれん)させて緋音さんはオレに体を預けてくる。オレはまだ射精していないので、イったばかりで意識が朦朧(もうろう)としている緋音さんの中に、腰を乱暴に叩きつけて全部出した。
「ひぃうっ・・・!!!っん・・・」
緋音さんが短い嬌声(きょうせい)をあげて、お腹に中にドクドクと吐き出される熱を感じながら、大きく息を吐き出した。
力の入っていない体をオレは抱きしめると、ゆっくりとベットに緋音さんを横たえる。
オレはティッシュでお腹にかかった緋音さんの精液をふき取ると、布団をかぶって緋音さんの隣に寝っ転がる。
そして、ぎゅーっと緋音さんを抱きしめる。
緋音さんの匂いを嗅ぎながら、緋音さんの体温を感じながら、緋音さんの柔らかさを堪能しながら、一緒に寝るのが最高に好き。
緋音さんが、オレの胸に顔を埋めて、甘えるようにすりすりと、額(ひたい)をこすりつけてきた。
か・・・可愛いっっっ!!ヤバイ!こんな可愛い生き物知らないっっ!!
「緋音さん、好き。可愛い、好き、奇麗、大好き。ずっとずっと、緋音さんだけ好き」
「・・・知ってる」
しつこく繰り返すオレの言葉に、緋音さんは短く返してくれた。
『好き』って返してくれなくても、緋音さんがオレのこと好きなことがわかる回答だった。
オレは大満足で、ぎゅっと抱きしめ直すと、そのまま一緒に深い眠りに落ちていった。
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