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「新は頑張りすぎなんですよ。 ちゃんとしてようっていつも思ってんだろ。 全然弱音も吐かないしさ。 まあ。俺が迷惑かけっぱなしで 頼りないからなんだろうけど。。」 違う。 「そう・・じゃない。。俺。ずっと一人・・ だったから。。」 涼が初めてだった。 ずっと一緒に居てくれる。 大事な・・。 「初めて・・出来た家族だって・思ってたから 失いたく・・・なく・て。。だから・・。」 涼を支えたい。 寄り添っていれば 傍に居られる。 ずっとそう思ってて。。 涼は驚いたように首を傾げ 「何 言ってんだよ。失うとかじゃないだろ。 そうですよ。家族ですよ。 家族ってのは 嫌なとこもいいとこもありつつ 毎日生活するんです。まあ。俺も実家とは上手く やれてねえから偉そうには言えないけどさ。 新なら 何でも大丈夫。ドーンと任せなさい。」 ドンっと胸を叩くと くすっと笑い 「こういう弱った新もたまにはいいな。 なんかちょっと嬉しい。涼ちゃん母ちゃん仕様。 レアですよー。」 ほら。とマグカップを渡してくれた。 柑橘系の匂い。 口をつけると 柚の香りに生姜の辛味。 じわっと胸が熱くなる。 この飲み物のせいだけじゃない。 涼が。 涼が温かいから。 いつも。 温かい。 「・・涼・・。」 「ん?」 涙が落ちるのも構わず 涼へと目を向ける。 「・・美味しい。ありがとう。」 涼はコクンと頷くと ニカっと笑い よしよし。と俺の頭をポンポン叩いた。

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