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9竜の火遊び① ※
魔王にファーストキスも奪われたセナは、そのまま優しく抱かれる・・・という展開は残念ながらなかった。
執務がまだ残っているとアディは行ってしまったからだ。良い子で先に寝室で待っていろと軽くセカンドキスまで奪っていったアディに、不覚にもドキッとしたセナだった。
「うーん、うーん、落ち着かない」
アディが好きかと聞かれたら微妙で、良い子でベッドで待っている関係でもない。相手は魔王だ、Lv1の勇者などいつでも瞬殺されてしまう。そんな魔王の優しいキスに乙女のように少しときめいた自分が恥ずかしくなったセナは、落ち着くために外に出る事にした。
魔王の寝室の外は一本道の廊下を出ると魔王の玉座の間に続いている。セナは、魔王としてのアディと初めて対面した椅子の周りでそわそわしていた。
「ロマンチストな魔王かぁ」
この世界で魔王は人間と実際にどんな対立をしているかわからないが、星空の下でロマンチックムードでキスしてくるようなロマンチストだというのはわかった。
「よぉ、セナ」
いきなり声をかけてきた人物を見ると、昼間にセナの事を壁ドゴンしてきた竜神族のリドレイだった。
竜神族特有の竜の尻尾を左右に揺らしている。セナはちょっと尻尾に触りたいなと思った。
「えっと、リドレイだっけ?」
「そうそう、竜神族のリドレイ様だ。玉座で何してんだ?」
「落ち着かなくて、なんとなく」
「ふーん、じゃあ遊んでやるよ」
リドレイはどんどんセナに近付いて行き、顎を掴んだ。2メートルくらいの長身で、眼帯効果もあるのか恐ろしく男前だ。アメジストのような瞳が妖しく光っている。
「口開けろ」
「え・・・ぁ」
「ほい」
「むぐッ???」
口の中に何かを放り込んだ。ピンク色でグミのような大きさ、弾力があり味は少し甘い。
「ゴホッ、え、なんだコレ・・・ンぐっ!?」
「出すな、飲めよ」
リドレイの竜の尻尾がセナの口に突っ込まれた。尻尾の先端は指5本くらいの太さで少し苦しい。セナは息をしたいので口内の物を飲み込むと、尻尾がズルリと唾液を引いて出ていく。
「よしよし、いいぞ」
「うッ・・・ぇ、何飲ませたんだよ」
「スライム」
「って!おおいっ!!!なんで魔物なんて飲ませたんだよ!?」
「大丈夫だって、それは害はないから。昼間も廊下に置いてみたけど、魔王が倒しちまったからなぁ」
「犯人はお前かぁあああああ!!!」
昼間の勉強会の後に廊下で遭遇したピンク色のスライムは、リドレイの仕業だった。
「食べちゃた・・・死なないかな、俺」
「まぁ媚薬効果のあるスライムだから効きすぎると悶絶死はあるかもな」
「・・・・」
「知り合いに作ってもらったけど、どうだ?ムラムラしてきたか?」
「イライラはしてきた」
「食べるより塗る方が早いのかもしれねぇ」
「え、おいっ、ちょっと何するんだ!」
リドレイはヒョイっとセナを姫抱きすると、勝手に魔王の玉座にドカッと座る。人生2回目の姫抱きしてくれたのが男とか・・・セナはちょっと男としてのプライドが崩れていく音がした。
「いいのかよ、勝手に魔王の玉座座って」
「元々俺様が座ってもおかしくねぇ椅子だし」
「え」
「俺様は魔族のナンバー2だぜ。アーディフィエルと魔王争いして負けて、角と目をヤラれたけどな」
「だから眼帯してたのか。リドレイって強そうなのに・・・って!パンツ脱がすな!尻触るな」
「尻くらいでわめくな、男だろ」
確かにセナは男だが、男に尻を触られるのは御免だと身動ぐと腕に力を込められてギリギリと痛む。リドレイは見た目の通り力が強い。
腰の袋から小瓶を取り出し、セナの尻に垂らす。アディも使っていた液体に似ている。コレでさんざんな目にあったのだ。
「こ、これ・・・まさか」
「魔王にも使われたんだろ?媚薬効果あるからすぐ緩むけど、ケツ切れたくなきゃ大人しくしてろよ」
「ひぃー!?」
セナはさらに暴れて逃げようとするが、腕も足もガッチリとリドレイの両腕に押さえ込まれてしまう。すると後孔を何かがつついてゆっくり侵入してきた。
リドレイの両腕はセナを掴んでいる。
「ぁっ、あ、な、なに・・・ぎゃあ!?」
「色気のない声出すな」
「シッポぉぉぉぉ!?シッポが、あッ!」
「俺様は尻尾でも上手いぞ」
「なんの話だよ!?抜けよっ!うあッ!?あッ、んッ、・・・くっ、ぅう」
「お手付きは残念だがまぁいいか」
竜の硬い尻尾はセナの後孔の中で左右に蠢いている。生身の男の肉棒とは違う違和感にセナは気絶しそうだ。
だが腹の奥から何か別の違和感が伝わってきた。
「ぁ、あぁ、・・ん、な、なんか腹の奥、へん・・んんッ」
「お?やっと効いて来たのか?けっこう時間差があるのかぁ」
「ふっ、くっ・・・んッ、ぅ」
先程飲まされた媚薬スライムが今頃効いてきたようで、セナの身体に熱を帯びさせていく。媚薬が効いたとわかると、リドレイは尻尾の動きを激しくしていく。抜き挿ししたり、中でぐるぐると回す。
垂らした液体がセナの中でぐちゅぐちゅと広間に卑猥に響く。
「ああッ、あッ、ッ、・・んぁッ!腹のなか・・んッ、なかが、あつぃ・・」
「ん、そうかそうか。もっと奥まで欲しいか」
「・・んッ、わかんな、んあっ」
「お前、ストイックそうな顔してエロいな」
セナはもう身体がおかしすぎて、涙と涎まみれの自分の顔がどうなっているか知りもしない。
リドレイは舌なめずりすると、立ち上がりぐったりして抵抗しなくなったセナを玉座に座らせた。すでに勃ち上がっていた剛直をズボンから取り出すと、セナの片脚だけ抱えて剛直を蕾に押し付ける。
「俺様のはちょっと人間にはキツいかも」
「ぁっ・・んッ、ん、ーーーああああッ!?」
セナの後孔にゆっくり挿入してきたリドレイの肉棒は、ズブズブと入り込む。そしてどこまでも中まで入ってくる感覚が続く。
アディは太いという感じだが、リドレイは長いという感じだ。
「くっ・・ふっ、あっ、長い」
「気に入ったか?」
「ふ・・ざけんなっ!」
「俺様もお前の負けん気なとこ気に入った。俺様のものになれよ」
「や、いやだっ、んぁ!ああッー!ッあ、んん、ひッ 」
「あぁ、セナの中めちゃくちゃいいな。俺様の交尾いいだろ」
「んッ、くっ・・ふかい、ぁあッ 」
セナがずるずると下半身が椅子からずれ落ちそうになるので、リドレイは繋がったままひっくり返した。
セナの上半身は椅子に崩れ落ちていて、腰だけ掴んで立たせる。そのまま再び剛直を突き入れた。
「んああッー!や、あぁッ 、ンあッ! 」
「ちょっと1回出すか。舌噛むなよ」
リドレイはそのまま乱暴に突き上げながら興奮し、セナの首筋に噛みつく。
「んぅッ、いたッ!かむなぁ、んッ、ぁあッ」
「くっ、出すぞ、セナの腹に種付けだ」
「た、たね!?んああッ!イクッ、ああぁッ、あー!イクッ ーーーーー!!!」
「ーーーッ」
リドレイは掴んでいた腰を強く引きつけて深くまで突き込むと、セナの中に種付けした。ドクドクと温かい感触がお腹に叩きつけられるたびに、セナもすでに達していた身体をビクビクと跳ねさせる。
足腰に力が入らず脱力するが、リドレイに背中から抱え込まれまた姫抱きされてしまう。後孔からは中出しされた精液が零れ落ちる。
「はぁはぁ・・・このやろ・・姫抱き、すんな」
「ははっ。お前、可愛すぎ」
セナが姫抱きについて一番最初に怒っているのを見て、リドレイは心踊り強く抱き締めた。
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