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お隣さん【玄関で/オナニー/立ちバック】
このために俺は上京したと言っても過言ではないかもしれない。
まだ荷解きも完璧ではない部屋の真ん中で、すっ裸でアマソンの箱を目の前にして思った。
実家では専業主婦の母親、もしくは兄弟が日中ずっと家にいる。
荷物を頼もうものなら受け取りと同時に中身は検分されてしまう。
あの家に俺にとっての安寧の地はなかった。
だがしかし、大学進学を機に一人暮らしを始めた俺は!ついに!!
目の前の宝箱から黒光する太いそれを取り出す。
梱包をひっぺがし頬擦りをした。
「おお俺の相棒よ……!」
すぐに相棒(ディルド)の底についていた吸盤でフローリングに固定する。
一緒に注文していたローションをまぶす。はやる気持ちを抑えてアナルにも。
「はぁ……はぁ……」
ディルドの上でガニ股になり、ゆっくりと腰を落としていく。
指やボールペンで拡張された俺のアナルはローションの滑りを利用してすぐに入ってきた。
「はあぁぁぁ」
憧れのディルドで全裸オナニー最高。
ヌプヌプグポグポと腰を振る。
「あぁ、あ」
元より快楽に弱い俺は実家暮らしの頃からの悲願であったディルドオナニーにすぐに夢中になった。
「さあっ!い……っこ…!うぅぅ」
周りの音も何も聞こえないぐらい。
「ディルドォッ!オオッナァ…ッニッ!最…っ高…!」
自分の指やペンじゃ届かないポイントがディルドで全部擦りあげられるのが癖になる。
「ん!んっ!キモチィ……!」
「あのぉ!ちょっとテレビの音下げてもらえませーん?」
チャイムの音とともに若そうな男の声が聞こえた。
さっきまでの熱が嘘のようにしぼんだ。
「んぁ、あっ、ちょっ……」
急いで玄関に向かうと同時に相棒も俺のアナルから抜ける。その刺激だけでもセルフ開発しきった穴は感じてしまう。
焦ってわざわざ玄関まで行こうとしてしまったこと。
田舎育ちで鍵をかけてなかったこと。
全てが仇となってしまった。
「うわっ!」
「……えっ?」
玄関の段差につまずいて、手をついたのがドアノブだった。
勢いのままドアを開けてしまった。
ドアの前にいた声の通り若い男がそのまま倒れ込みかけた俺の腹を支えてくれた。
昼下がりの強い光の下に全裸で尻からローションを垂らした男のすがたにさぞ驚いているだろう。
「す、すみませ、これはっ」
「……」
俺を抱えた男は無言でそのままドアの中に俺を押し込めて、そのままドアの中に入ってきた。
混乱で揺れる視界のまま見上げれば、都会らしく垢抜けた顔のだった。
普段自分が来ているのと同じようなラフなパーカーなのに、イケメンというだけで違って見える。
「あの、これは、その……」
「まさかお隣さんが同類だったとは」
「えっ?」
何を言っているのかよくわからなかった。ただただイケメンの爽やかな笑顔が眩しい。
先ほどまで俺を支えてくれていた腕が力強く玄関の壁に俺を押し付ける。
俺よりも背が高いから、覆い被さられるようにされる。
やけに顔が近く、顔に息がかかる。
「しかもこんな準備万端で……」
「!?」
俺のローション濡れの尻にお隣さんの指が這う。
太ももに触れたお隣さんの股間は、布越しでもわかるくらいに硬かった。
芯を持ったそれがゴリゴリと押しつけられる。
「んぁッ、ちょっと……!」
「敏感なんだね」
二本の長い指が尻の浅いところをかき回す。
同時にお隣さんの太ももが俺の剥き出しのチンコを擦る。
ゴワゴワとした厚手のジーンズ生地に剥き身の粘膜はあまりに刺激が強かった。
腰から力が抜けて、もう俺はお隣さんの支えなしには立っていられなかった。
「すごいね、慣らさなくてもトロトロ」
「あっ、あぁ……!」
初めて与えられる他人が与える刺激に何も考えられなくなる。
大きな体にぎゅうぎゅう押しつぶされながら、自分が気持ちいいところに欲しい刺激が与えられる。しかも一か所ではなく、前も後ろも同時に激流のような快楽が与えられる。
一人では到底できないような芸当だった。
「気持ちい?」
熱い息が耳の中をくすぐる。自分の耳が性感帯だなんて知らなかった。
「ん、んんっ、気持ちぃ……!」
ふっ笑う気配がしたと同時に全身で感じていた熱が離れたかと思うと、体がひっくり返された。
胸が玄関の壁にお隣さんの体で押しつけられる。
後ろでかちゃかちゃとベルトを外す音が聞こえた。
頭が回らない。だけど後ろで何を知っているのかが気になって、手を後ろにいるお隣さんに回す。
「かわいい」
「んぇ……」
アナルに何かが押しつけられる。
「入れるね……」
「あ、ああぁっ……!!」
熱い何かが入ってくる。相棒よりも大きくて圧迫感が半端ない。
それが何かも今してることも本当はわかってる。でも何も考えたくない。
「あー……ヌルヌル絡みついてくる……めちゃくちゃ気持ちいい」
「あ、ん……あぁ……」
自分でいいところはわかってる。そこに当たるように腰がゆるゆる揺れる。
「ふふ、かわいい」
「んんっ……」
かわいいと言われるたびになんだかふわふわした気持ちになって頭にモヤがかかったみたいになる。
「動くね」
「ああ……ッ」
宣言通り抜き差しが始まる。最初はゆっくりだった動きがだんだ速くなっていく。
ローションの滑りと汗とで湿った肌が打ち付けられる音が昼下がりの玄関に響く。
一人暮らし向けのワンルームのアパートの玄関は薄暗い。けれどドアを挟んで向こう側は春の光にあふれた野外だ。
そう自覚した瞬間にゾクゾクと背中に恐怖と似た快感が走る。
「……っすごい、締め付け。見た目とは、違って、男好きなん、だね」
「、そんなっ、おれ、これ、初めて……!」
「かわいい嘘、つかなくていいよ」
「ちが……っ!」
尻を打ち付ける腰の音が強くなる。
腰を掴んでいた手が肩に回る。
押さえ込まれるみたいに身体を固定されて腰をふりたくられる。
「あぁっ!ああ!あぁぁあッ!」
激しく身体を揺さぶられてもう俺は壁に縋り付くしかできない。
あまりの快感に射精感が高まる。
耳元で聞こえる獣みたいな息遣いが耳にかぶりついてきた。
「あぁ!んんっ!」
高められた快感が弾ける。俺の体の中心で揺さぶられるがままにブラブラと揺れていたペニスから精液が飛び散る。
「あっ、も、だめっ、待って……!」
「はっ、ぁ、……っう」
一際強い打ち付けの後にアナルの中のものがドクドクと脈打つ。
生暖かいものが中で広がる感覚がした。
「あ、……あ、なか……」
「……はは、ごめん、いきなり締め付けるから中で出しちゃった」
「んん……」
そう言いながらもゆるゆると塗り広げられるように腰を揺らしてる。
ごめんだなんて思ってもなさそうだった。
「えっ、あ、また……!」
「あはは、また勃っちゃった」
振り返ると上気したイケメンの顔。爽やかなはずの笑顔が今は恐ろしく思えた。
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大学の入学式、サークル勧誘のビラ配りをするお隣さんに再開するのはまた別の話。
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