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第22話
窓辺の床に大きなクッションを持って行って
午後の柔らかな日溜まりの中で青く澄んだ空を見上げる。
「冬の空って綺麗だよな?」
ソファーで長い足を優雅に組んで本を読む君に
四角い窓から見える空を眺めながら呟く。
「空気が清んでるんでしょうね。夜空なんか・・・・・・・・・そうだ。今夜は星を見に行きませんか?」
君の弾んだ声に首だけで振り返ると
眼鏡越しの瞳が輝いてた。
俺の目が見えなくなると宣告されて数日。
何かと言っては俺を外に連れ出そうとしてくれる。
『どうして?』
って聞いたら
『貴方の見た風景を僕も目に焼き付けておきたいんです。』
なんて臭いセリフを君はサラッと吐いた。
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