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ゲームオーバー
さっきまで友人と話し笑い、平穏な日常を送っていたはずだった。
大学の講義が終わり、友人と遊び、今日も帰って寝るだけのはずだった。
「何だよ、これ」
曲がり角を曲がればアパートが見える筈だった。しかしそこには、黒い穴があちこちに空いている。
「悪戯じゃないよな」
「悪戯ではないぞ」
背後からした声に背筋がひんやりとした。振り返るとフードを被った男が立っている。
その後どうなったかは記憶がない。
目を覚ませば周りはコンクリートの壁。扉がなく閉じ込められている。天井の空気孔しか出る場所は無さそうだ。
「ここは、一体」
自分以外にも子ども達が眠っている。知らない人ばかりで、年齢も様々だが一番自分が年上だと分かる。
(20歳の俺が皆を守りながら脱出か〜)
「みんな、起きろ!」
「ん」
「ふあ〜よく寝た」
「うわっ、誰かいる!」
「この服ってどこの奴だ」
起きた子ども達は一斉に話し始め大和は慌てた。静かにさせようとするが、大和以外白いワンピース姿で、子ども達から見れば大和の方が異質だった。
「俺はえっと薬師寺大和だ。別に怪しい人じゃないから。ここがどこかお兄さんも分からないけど、怪しい人がいない間に逃げよう!」
「お兄さん、怖くない?」
金髪の柔らかそうな髪型をした少年は大和に抱きつき尋ねてくる。今の状況に怖がっているのだと思い頭を撫でてあげると抱きついてきた。
「お兄さん、優しい」
「それにいい香り」
「僕たちと遊んでよ」
遊んでとせがむ子ども達に今はそれどころじゃないと制すが、褐色の肌の少年が首元に噛みつき痛みが走る。
「遊ぶしかないんだよ、餌のお兄さん」
★★★★★
「ああっ、やめろ!痛い、離せ!」
「大和お兄ちゃんのナカ、狭いね」
「ここ触ったら気持ち良さそう」
「汗が甘い!今日はご馳走だ」
大和は押し倒され、いくつもの手に抑えつけられる。服は鋭い爪で破られ、その時に胸からへそまで斜めに赤い線が走った。
「何して、逃げないと」
「逃げるのはお兄さんだけ。僕らが鬼。見えるでしょ、頭の角」
可愛い天使のような子ども達は頭から角が生え、爪も伸びていた。身体も大きくなり大和は好き勝手に触られる。
「大和、辛そう。早くイかせてあげて」
「ナカに出したら次は僕の番だよ」
「ナカに入れたい!大和、いいよね」
鬼の中で最年長にあたる少年が誰もこじ開けたことのないナカへ肉棒を入れていく。痛みに叫んでも鬼は気にせず腰を動かし始める。
「あっ、痛い、痛い、苦しい、抜いて」
「次第によくなる」
「っは、や、誰か、誰か、助け」
周りの鬼たちは笑うだけで助けてくれない。
見知らぬ場所で処女を失い、体液を舐められ、泣けばもっと泣くよう激しく突かれる。黒い髪を振り乱して逃げようとする様も鬼には喜びとうつるらしい。
「気持ち良かったんだね、こんなにトロトロの液出して」
「違っ」
「もっと奥に出してやろうか」
「それ以上は、んあっ!?」
「ほら、いい声で鳴く。噛み付いたらもっと鳴くぞ」
(嫌だ、やめろ。俺は)
「死にたく、ない」
★★★★★
大和は押し倒されていたはずだった。
この無機質な空間で、今寝ている子ども達に抑えつけられて。
「えっ、何が起こって」
フードの男に会って最初に目覚めた時と同じ状況に戸惑う。
「尻も痛くないし何がどうなって。いや、今は早く逃げないと」
そっと身体を動かし、中央から距離をとった。
「お兄さん、どこ行くの?」
「いい体してるね。一緒に遊ぼうよ」
頭を床に押し付けられる。尻を高く上げさせられ少年の竿を擦り付けられる。
「やめっ」
「すぐ気持ちよくなるよ」
つぷっ、ぐっ、ぐりぐり。無理矢理入れられ、違和感を感じる。
再び犯された。
また、目覚めたら押し倒され騎乗位をさせられる。
「あっ、あっ、突かれたら、あっ」
「イケよ、にいちゃん」
「もうむりーっ!」
気を失ったらもう一度最初から犯される。
大和は気が狂いそうだった。
そして、再び鬼たちの手が伸びてくる。
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