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運命の吸引力は素晴らしく、俺は空気です。

ゲームが終わるまで体育座りで顔を膝で隠しながら、けれどもチラリとコート内の彼を隠しみる。 コート内からバスケをしつつも彼を気にかけている。 そんな二人!! この萌えで軽くご飯3杯いけます!! ごちそうさまでした。 あぁぁぁこんなに萌えがあふれて良いんですか!? どこに支払えばいいですか? この幸せ、プライスレス。 ん?甘い匂いが…。 振り向けばそこには鬼の顔〜。 見るんじゃなかった…松前のグループに生馬が居たわ。 自分から近づいてくるとか、無いわぁ。 ほらやっぱりチワワ富山くんがこっちめっちゃ睨んでんじゃんか!! 俺は無実だ!! こう言う時は焦らず騒がず、ヒッヒフーで深呼吸そしてダッシュで体育館から去る!! 体育館から少し行った自販機の所で蹲っている人がいる。 慌てて近づいたけど、この子平凡君じゃん!! やっぱり顔も赤いし匂いがキツくなってきてる。 発情期ですやん!! 「おい!薬は!?持ってないのか?」 荒い息遣いで熱に浮かされ始めてる。 「あっ・・・はっ・・・初めてで・・・持って・・・・ない・・・・」 あかんここはあかん!! 急いで保健室行かんと近くにはアルファがおりすぎる!! 「急いで保健室行くからな!!もう少し辛抱やぞ!!」 急いで平凡君を背負って保健室に駆け込む。 あかんあかんあかん!! もうちょっとやからな!! 「先生急患や!!」 勢いそのままにドア開けてもたけどしゃあない状況や!! 「すごい匂いだね。この子ははじめての発情期かな。まずはベットに寝かせよう。」 保健先生に手伝ってもらって寝かそうとしたけど、俺の胸に頭を押し付けて抱きついたまま離れようとしない。 「寝転ぶより上体を起こしている方が楽なのかも知れないから少しだけそのままで」 素早く発情抑制剤の注射を打つ先生を横目に見つつ、平凡君を安心させようと頭を撫でて、背中をさすってる。 初めての発情期ならどうしたら良いのか分からないだろうし、怖いよな。 番が居るなら安心して身を委ねる事が出来るけど、一人は辛い。 この平凡君みたいに外で発情した場合、誰に襲われるかも知れない不安なんてたまったもんじゃ無い!! 平凡くんは少しづつ薬が効いてきたのか息遣いが落ち着いて身体の力も抜けてきた。 「新太!!!」 勢いよく保健室に駆け込んできたのは美形くん!? ちょ!!おまっ!!! 今はあかんやん!!来たらあかんって!! え?平凡くん急に息遣いが荒くなってきたよ? 「はっ・・あぁ・・・みの・・・る・・・あっ・・・はっ・・・た、助けて・・・・」 手を伸ばして美形くんに助け求めているこの状況。 美形くんは俺を押しのけて平凡くんを抱きしめてる!!! そのまま押し倒そうとしているけど、ちょっと待ったああああ!!!! 俺居る!!!!! あかん。 俺空気や。 先生はすでに居てへんやん!! あ、職員室行ってただけなのね。 俺と先生は保健室から出ていき、外から鍵をかけて上げる。 この保健室すっごいの。 鍵かけるでしょ?そしたら中の音聞こえてこないの。 先生が持っている鍵じゃないとこの機能は効かないらしい。 んふ聞きたかったとか言わないんだから♡ 「ご苦労さま。後はヒートが落ち着くのを待つしかないから、俺の出番なし。」 俺にウィンク飛ばしてくるそんな先生も可愛いです。 俺より20cmくらいでかいけど。 「嵐だった・・・。体育中だったけど、戻る気力がなくなったよ。」 廊下に座り込みそうになったけど、先生にお姫様抱っこされてる。 ん?なんで? 「とりあえず、君についてる、彼の発情フェロモン消そうね★」 首周りとか匂い嗅いで見るけど、そんなについてる? 俺の汗の匂いじゃない? 体育館で熱狂しすぎてめっちゃあせっくっっさ!! 俺のHPはもう0よ・・・・

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