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ゴミ、反抗を覚える。

  「あっ!」  春太とテディが同時に叫ぶ。  銀色の包み紙から出てきたのは、赤青黒それぞれの戦闘服を身につけた三人のヒーロー。  紛れもない、シークレットのひとつだ。 「テディっ! ついにシークレットをひいたね!」 「〜っ」  春太が喜びの声を上げて、小さな体を抱きしめる。テディは感激のあまり声も出せずに震えていた。ぷるぷる、ぷるぷる、と腕の中で。 「た、宝物にしますっ」  鼻息荒く頷いている。 「カバンにつける?」 「はいっ。お守りにします」  テディはキラキラな瞳で喜んで、ぎゅうっと春太に抱きついた。  テディは少食だ。だからお菓子の殆どは春太が食べていた。最近では、もうパッケージを見たくないと思っていたのだが、ついに努力が報われた気分だ。  しかし、そんな喜びも夜になると薄れる。 「あっ、んぅ〜ッ!」  きゅうっとつま先が丸まる。強すぎる快感が過ぎ去るのを、息を詰めて待った。  初めての夜に比べれば少しは慣れてきただろう。  だがそれでも、あまりの気持ちよさに依存してしまいそうで怯えが生じる。 「……あの」  いつもなら声をかけてこない春太を、訝しげにルークが振り返った。  無言で続きを促される。春太は気だるい体を起こすと、ルークを見た。 「ここでこういうのするの辞めたいんだけど」  春太は乱れた金髪を整えながら伝えた。 「なぜ?」 「リビングだといつテディが来るかわからないし」 「別に困ることなどないが」 「……」  やっぱりなあ、と思った。家政婦をして三ヶ月が経つが、ルークがテディの様子を聞いてきたことは一度もない。  それはテディもだ。 「俺はやだ。……子供に見せるとか絶対にいやだ」 「それだけか?」  ルークの言葉に顔を上げる。 「他に理由は無いのか」  ドキリとした。すぐに霧散した理由が、再び浮き上がってくる。  リビングは、家族の象徴だ。  皆が集まって、他愛のない話をする、神聖な場所。だから、そんな場所で浅ましい悦楽にふけるのが嫌だった。  春太が口を閉ざしてしまうと、ルークが衣服を正して立ち上がる。  結局聞いてもらえないのかと思ったとき、冷たい声が降ってきた。 「金曜の夜。私の寝室にこい」 「へっ」  春太は間抜けな声をあげて、ルークの背中を見送った。  それから血の提供はルークの寝室で行われた。ベッドに寝転ぶ春太を、ルークの綺麗な手と唇が高めていく。  声を押し殺さずにすんだことで、前よりも敏感になった。それは、はからずともルークを喜ばせた。 「お前の血はうまい」  獣のような目をしてルークは血を啜る。  月光が彼にはよく似合っていた。

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