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第3話
「狩野くんは、どうするんだ? 行くのか、スキー」
「私も参加します。楽しみにしているんですよ」
そうだ、とそこで克也にひとつの名案が浮かんだ。
「確か、社員の家族も参加OKだったな?」
「はい」
「私の息子を、一緒に連れて行ってもいいかな?」
喜んで、と智久はメモを用意した。
「お名前と、年齢をお願いします。ご住所は、部長と同じですね?」
「うん。千石 悠希、17歳だ。スキーは初心者だが、いいかね」
「初心者大歓迎ですよ」
智久と別れ、コーヒーを手にした克也は、にっこり笑った。
これで、悠希にも友達ができるだろう!
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