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ゆるふわ泥酔注意!(8)
とまりのブツは、一回吐精したくらいじゃ萎えない。
まだまだ硬さを保ったそれの上にまたがる。
片手でとまりの先端を探って、ゆっくりと俺の中に飲み込んでいく。
「あはっ、は、あ、あ、あ、ぁ!」
たまらず天井を仰ぐ俺を貫いたソレを、俺の肉壁がきゅうきゅうと抱き締めるのが分かる。
無我夢中で大口を開けて肉欲を貪る。
肌がピタリと重なって、奥に到達したことを知った。
今すぐにでも動き出したいところだけれど、我慢して、俺の中がとまりの形に沿うのを待つ。
「ぅ、ぅあ……」
思わず眉根を顰めてしまうほどのもどかしさ。
早く、早く、奥をとまりのモノで突いて欲しい。
「んふふっ」
とまりが笑うと、腰を円を描くように揺さぶってきた。
「ひ、ぁあぁっ」
奥を亀頭がぐりぐりと抉る。
前立腺をとまりのモノがまんべんなく擦っていく。
入口を広げられるような感覚もある。
言葉がでない。喘ぎ声と善がり声だけが、涎と一緒に顎を伝う。
俺は姿勢を変えると、抽挿を開始した。
「ゆー、たっ!ん、ん、ん、ん、あんっ!もっと、もっと、ちょうだい!」
「と、まりぃっ!ぁ、ぁ、ひっ、はっ、あぅっ!」
ぱちゅん、ぱちゅんと肌のぶつかる音と、とまりと俺の呼び声が部屋の中を満たす。
とまりの声が狂おしいほどに俺を求めてくる。
いつもはもっと控えめな声だったんだけど。
とまりがとまりでないような気がして、後ろめたさを感じた。
だって、これたぶん、後で覚えてないぜ?
酔って無防備なとまりを犯してる、俺。
―だめだろ、こんなことして。
―でも、すっげーキモチイイんだもん。いいじゃんこれくらい。な?
どーせ覚えてないならやってないのと同じだって。
天使と悪魔が口喧嘩してる。
悪魔の方が優勢だ。あ、悪魔が勝った。
俺はしばらくの間、正気をかなぐり捨てて、愛と肉欲に溺れた。
◇ ◇ ◇
夜が明ける。
窓辺が明るく鳴り始めた頃、とまりが頭をもたげた。
「ん、ぁああー!よく寝たぁ……あれ?ゆーた?え?なんで僕、ゆーたの中に入ってんの?!」
混乱しているとまりの声で俺も目を覚ました。
どうやら繋がったまま二人とも寝落ちしてしまったみたいだ。
「おはよ、とまり。昨日はすごく気持ちよかったよ」
俺がにっこり笑いかけると、とまりも笑いかけて……不満そうに唇を尖らせた。
「なにそれ!僕知らないよ!ずるい!」
下でゆさゆさと腰を揺らす。
「あっ、ん、ふぅっ」
ひと眠りして元気を取り戻したらしい。とまりのモノが俺の中を掻き乱して喘ぎ声を出させた。
「今からするよ!僕も気持ちよくなる権利あるよね!!」
思いきりとまりが腰を突き上げて俺の奥を突き、さっそく精液が飛んだ。
―朝食には遅刻した。
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