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15(side今日助)※
出てないけれど、延々と中で半分イかされ続けているような感じがする。
咲が一突きするたびに腹の中へ柔らかな毒を注がれるみたいだ。
たかだかセックスなのにおかしいって、考えられもしないくらい感じてる。
「ぷっ、ケツの感じ方今更ハマッてんの? あんだけいろんな男に抱かれてたら、フツーこれ慣れると思うんだけど。オマエ、ズレたセックスしかしてねーかんね」
「はっ、はっ……あ、ひっ……!」
「ン……淫乱クソ雑魚マゾ野郎」
笑ってんじゃねーよ、キモい。
中を動かす、動かす、とバカの一つ覚えのように内壁をヒクつかせていると、呆れた声が興味なさげに罵倒して、バシッと俺の頭を雑に叩く。
「ッんぁ、アッ……!」
──と、直後、俺はあっけなく咲の手の中にビュクッ、と射精してしまった。
ドクドクと尿道から漏らす熱液。
ビクッ、ビクッと数度体を痙攣させ、全身の甘ヌルい痺れにじわりと浸る。
別に俺はマゾじゃない。と思う。
今のは叩くと同時に抜けるギリギリまで乱暴に腰を引かれて、カリ首が前立腺をこそぐように擦ったせいなのだ。せいなのだが。
まさか、頭を叩かれてイクなんて。
恥ずかしすぎて消えたい。
ぐったりとシーツに沈んで、まだ快感にゆらぎながら唇を噛む。
「えー……」
咲は一瞬キョトン、としてから俺の身体をぐるんと反転させ、死にそうな顔ではぁはぁと息をしながら耳まで赤くなって震える俺を視認した。
そして自分の手を白濁で汚しくたりと芯を失った肉茎を見たあと、どうしようもないバカを見るような目で見下す。
つまらなそうに精液でドロドロの手のひらを俺の右足の裏になすりつけて、足の指の股をその細い白枝の様な指先で弄び、溜め息。
「早漏 」
「は……っ」
呆れ果てた語調で揶揄され、全身がカッ! と熱くなって目じりが潤んだ。
言い訳をさせてもらえるなら、意識を集中させて乱暴されたって感じるのは相手が咲だからだ。
俺はそういうんじゃない。そういうんじゃないんだよ。どこにでもいる平凡な学生なんだ。ほんとうだ。
ふるふる震えて苦しい言い訳をしたが、咲はどうでもよさそうにズプッ、と挿れっぱなしのモノを動かした。違うからなっ?
「ひっ……ぁ、や……っ」
「やじゃねーし。頭叩かれてイクかフツー。尻の遊び方覚えて甘イキしまくってたくせに平手でイクのなんなん。やっぱ痛いほうが好きなのかね。キョースケは普通のセックスだと物足りんねーのかね」
「ち、違、あっ…ぐ、っぅ……っ」
さっきまでは深くねっとりとした抽挿だったのに、打って変わって強く速いテンポで追い込まれ、絶頂したばかりの身を攀じる。
ぐぽぐぽと出入りする怒張。
体がぶつかるたびにぎゅっと筋肉を縮こまらせる。
尻を打つように強かに突き上げられると、叱られているみたいだ。
俺は自分で言うのもなんだが成績はいいほうで、言い聞かせるように叱られることなんか滅多にない。
俺を見下ろす咲を見ていられなくていやいやと首を振ると、咲は俺の両足の膝裏に手を添えて、グッと持ち上げた。
「違くねーでしょ。ほらよく見てみ?」
「あっぁ……っいやだ……っみ、見たくな、っぁ、ひっ……」
「こっち向けよ、なぁ。キョースケは本当に、自分がどんな醜態晒してんのか、ちゃんとわかっていやいやしてんの?」
顔を逸らしてもなぁと命じられると、俺は咲を見上げてしまう。
咲はよく見えるよう膝が胸につきそうなほど押し上げて、真上から押しつぶすようにずっぷりと深く突き刺す。
格好だけで恥ずかしいのに、脚を開いて尻を突き出して、そこと咲のが繋がっているんだから気が狂いそうだ。
「ふ……っ、んっ……んん……っ」
「もー、さっき言ったばっかじゃねーの。俺が挿れたら奥まで拡げろって。そんでちゃんと目ぇ開いて、自分の終わったカラダ、前頭前野に刻み込め。……意味わかる?」
一度出してキツくなった入り口をこじ開けて出入りする太くて長い肉棒を見ていると、変に力が入って足先を丸める。
すると咲は嘲るように言い聞かせて、羞恥にこがれる俺を冷ややかに見下す。
「じゃあやってみよっか? 低脳くん」
にっこりと乾いた無邪気な笑顔。
悲鳴じみた喘ぎ声をあげて泣き出そうが、取りつく島もなかった。
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