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07 恋心(6) ~リュウジ~

夏休みも近づき、いよいよ期末テスト直前。 アオイの誘いがあり、テスト勉強をすることになった。 アオイの家に向かう。 途中でコンビニに立ち寄った。 そして、アイスを買い食い。 「リュウジ! お前のアイス、うまそうだ。交換しようぜ」 「おいおい、強引だな。アオイ。まぁ、いいけどよ」 俺は渋々アイスを交換した。 アオイは、嬉しそうにアイスにかぶりつく。 ちゅっぱ、ちゅっぱ……。 俺は交換したアイスに目をやった。 さっきまで、アオイの口に入っていたアイス。 俺は、舌を伸ばしてアイスを舐めた。 そこへ、アオイの歓喜の声が耳に入る。 「んー! うまい! こっちもうまいな」 「ははは、良かったな」 アオイと間接キスってことなんだよな……。 こいつは全く意識してないわけだが。 まぁ、そうだよな。男同士な訳だから。 「おい、リュウジ! 楽しそうな顔しているな! 教えろよ!」 「ああ? 簡単には教えられねぇな」 「ちぇっ! ケチ! あはは」 「ははは」 楽しそうなアオイ。 俺は、アオイの口の周りに付いたアイスの汁を拭ってやった。 アオイの家は久しぶり。 玄関に上がるとアオイは言った。 「今日は、汗かいたな。どうだ? シャワーでも一緒に」 「えっ?」 俺は、びっくりして声を上げた。 まじかよ。アオイとシャワーって……理性保てるのか? 無理だよな……。 俺は脱衣所に向かうアオイの背中に声をかけた。 「なぁ、アオイ。俺はやめておくかな……」 「なんでだ? ははん。さては恥ずかしいのか? リュウジ」 「いや……まぁ、そんなとこだ」 「ぶっ! 男同士だろ? 温泉と同じだ。まったく、その顔で恥ずかしいとか笑える」 「てめぇ! 分かったよ! 入ろうぜ!」 「そうこなくっちゃ!」 結局、アオイに乗せられ、一緒にシャワーを浴びる事になった。 脱衣所で制服を脱ぐ。 男二人のシャワーで何か起こる事なんてあるはずもない。あっちゃまずい。 まぁ、あまりアオイの体を見ないようにしていれば、大丈夫だろう。 俺は、自分にそう言い聞かせて、浴室に入っていった。 広い風呂場。 頭を洗いながら、シャワーを変わりばんこで使う。 「気持ちいいなぁ」 「ああ、そうだな」 アオイはふと話しかけてきた。 「なぁ、リュウジ。体育のプールの授業の時思ったんだが」 「ん?」 「お前って結構胸板あるのな」 「あぁ、そうかもな。筋トレ毎日やってるからな」 アオイは、そうだったのか、と呟くと、恥ずかしそうにうつむき加減で言った。 「ちょっと、触っても良いか?」 「良いけど……」 「よし!」 アオイの目が輝く。 アオイは、すぐに、そっと両手のひらを俺の両胸につけた。 アオイの手の感覚が伝わる。 ぷにぷにと筋肉の固さを調べるように指の腹でつまむ。 「へぇ、こんなに固いんだ……」 「ちょっと、お前、触り方がエロいぞ」 俺がそう言うと、アオイは照れた顔で答えた。 「あっと、悪りぃ……ついな。触ってたら、もっともっと触りたくなっちまって……変だなオレ」 「いや、別に良いけどよ……」 アオイの指が俺の胸筋をツーっと這う。 気持ちよくて、サッと鳥肌が立った。 うっ……くそっ。 あそこが固くなってくる。 胸を触られるって、こんなに気持ちが良いものだったのか? アオイは、俺の顔を覗き込んで言った。 「なぁ、リュウジ。ごめん、その腕の筋肉も触って良いか?」 「あっ、ああ。良いけど……」 「よっしゃ! オレ、自分が筋肉無いからよ、この固いの結構憧れなわけよ。自分でもよく分からないんだけど、ゾクゾクするっていうかさ。ははは」 アオイは、さっそく俺の腕を取り両手で揉むように触り始める。 マッサージのようだが、こそばゆい。 俺は我慢ができずに根を上げる。 「って、お前、触り方! くすぐったいんだよ!」 「ごめん。もっと、優しく触った方が良かったか?」 「バカ! ちげえよ。逆だ。もっと、強く普通に触れって事だよ」 アオイは、やってみる、と言って、今度はギュッ、ギュッと力を込めて揉み始める。 素直で一生懸命。 そんなアオイに胸がキュンっとしてしまう。 しばらく経つと、アオイに変化があった。 心なしか、息が荒い。 頬もうっすら赤みがさして、熱っぽい。 まさか興奮しているのか? 俺の体に? はぁ、はぁ……やばい。 ムラムラとした気持ちが股間に集まる。 このままだと、アオイの前で醜態を晒す事になる。 マッサージ、これはただのマッサージ……。 俺は必死にそう念じた。 アオイの手が止まった。 そして呟くように言った。 「はぁ、はぁ、ごめん。お前の体ってすごいな……触っていると変になりそうだ」 アオイは、俺の胸に額とトンとつけた。 「……いいって事よ。いつでも触っていいからな」 ふぅ、危なかった。 こいつの目の前で、ガチで勃起するところだった。 体を洗い終えて、泡を流し始める。 このままいけば何事もなく無事に終わる。 そう思っていた時、アオイが話しかけてきた。 「で、リュウジ。この間言っていた事だけどさ……」 「何の事だ?」 「ミッチィーの服装がそそるって話」 「ああ、ブラジャーの線が透けているやつな」 唐突な話題に面食らったが、前にそんな会話をしたなぁ、と思い出す。 ミッチィーとは、英語の先生の事だ。 新任の若い女性の先生で、その類稀な美貌から一躍男子生徒の憧れの的となっている。 で、ある授業で、そのミッチィー先生のブラが透けているというサプライズがあって、男子生徒達は授業どころではなくなってしまったのだ。 その話をアオイとした時、アオイは、 「へぇ、オレは全然ドキドキしないけど。あれ、わざとかもよ?」 と言った。 なるほど、そう言われれば、たまに扇情的な見せブラの時もあるから、狙っていたとも思えなくもない。 なんて冷静なやつだ。 とアオイの事を感心したのを覚えている。 で、アオイは、その時俺が、そそるよな、たまらねぇ、と興奮していた事を言っているのだ。 「で、どのくらいドキドキするわけ?」 「へっ? ドキドキねぇ。まぁ、かなりだな」 俺の場合、今となっては興奮しない……な。 だが、それがオトコの娘であれば話は別。 しかもそれがアオイだったら間違いなく瞬殺もの。 ガチのフル勃起ものだろうよ。 待てよ、アオイだとして、そうだな、男子の夏服なのだが、アオイはうっかりブラをして学校に来てしまった、としよう。 それで、薄っすらブラの線が透けている。 で、突然の雨に打たれカップも丸分かり。 それでアオイは必死に胸を隠しながら顔を真っ赤にして言うんだ。 「見るなよ、恥ずいだろ……でも、リュウジならいいかな……」 「アオイ、何を言っているんだ。や、やめろよ……」 俺は必死に目を逸らすわけだが、アオイは強引にシャツのボタンを外し始める。 「ダメ……リュウジが見てくれないと嫌なんだ、オレ……」 うはっ!? やべぇ、萌える。 しかし、アオイの一言で妄想が弾けた。 「って、お前、どうして勃起しているんだよ!」 俺はすぐに自分のを見た。 ガチのフル勃起。 カーッと体が熱くなった。 猛烈に恥ずかしい。 せっかくここまで我慢していたのに、よりによってアオイに指摘されるとは……。 俺は内股で股間を押さえて謝る。 「うっ……ごめん」 アオイは、腕組みをして、偉そうにうなづく。 「いやいや、謝ることないって……ミッチィーのブラってのは威力がすごいな、ははは。……夏は女の格好も薄手だからな。結局、そういうのに興奮するんだろ?」 「まぁな……って、また上からかよ! どうせ、アオイは見飽きているからって言いたいんだろ?」 「ははは」 アオイは、当たりだと言わんばかりに笑う。 全く、アオイは……。 しかし、アオイが勝手に勘違いしてくれたお陰でセーフ。 ヒヤヒヤする。 アオイは、体を屈めて言った。 「って、お前のペニス、でけぇのな」 「そっか?」 「そうだよ。オレの見てみろよ。まぁ、オレのは勃起してないけどよ」 アオイは、恥ずかし気もなく下半身を突き出す。 俺は、関心がないふりをして、アオイのをチラ見した。 やべぇ……。 アオイのおチンチン可愛すぎる。 毛が申し訳ない程度に生えていて、中学生? いや小学生クラスの大きさ。 包茎気味なのがますます可愛らしい。 俺は、更にじっくりと観察。 見ろと言うんだから、仕方ない。 そんな雰囲気を前面に押し出す。 「なぁ、アオイ」 「ん?」 「お前の可愛いな……」 しまった! つい本音が出た。きっと気分を害したに違いない。 ここは嘘でも、男らしさを褒めるべきだった。 俺は、恐る恐るアオイの顔を覗き込んだ。 アオイの頬には少し赤みがさしている。 怒ったか? アオイは、言った。 「まぁ、リュウジのに比べたらな……」 アオイは、どうやら俺の勃起チンポと見比べていたらしい。 俺は、ホッとため息をついた。 どうやら、傷つけてはいないらしい。 と言うか……。 俺は納得した。 なるほど。 このサイズだからこそ、パンティに収まるってわけか……。 にしても、触りたい……。 愛撫してあげたい。 「そうだ! すごい気持ちいいやり方知っているか?」 アオイは得意げに俺に言った。

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