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第19話

指をもっと入れたら、今度はどんな三条が見られるのだろうか。 泣いて許しを乞うか。 それとも、それすら淫らに受け入れるか。 「まさ、むねさ……」 第一関節までぐっと押し込むとアナルの締まりが更にキツいものに変わった。 「……っ!!」 指が差し込まれたからではなく全体が締まった。 その証拠にやわらかく食む肉壁もキツくなり奥は吸い付くように蠢く。 失礼な言い方だが、名器だ。 普段は慎ましく締まっているアナルは、入ればやわらかくまとわりつき、奥は吸い付いてくる。 こんなに気持ち良いところが自分にも存在しているのが嘘の様な気持ち良さ。 こんなの排泄器じゃないだろ。 自分の大きさを覚え縦に割れたのも淫靡だ。 「なぁ、自分のナカどんなだ?」 三条は頭を振るばかりで言葉は吐かない。 長岡だって、羞恥心の強い三条が自分のアナルの感想を言うとも思っていない。 ただ、羞恥心を煽ってこの顔が見たいだけ。 恥ずかしさに泣きながら顔を真っ赤にしている世界で1番愛おしい子。 大切にして愛したいのに酷くしてしまう。 「気持ち良いだろ。 俺の溶けそ」 掠れた語尾に興奮が隠せない。 否定も肯定もしない三条から手を離すと、開けた襟刳りを少し乱暴にズラし骨に張り付いた皮を吸った。 真っ赤な独占欲を纏う恋人は、どうしたら良いのか分からない顔で困った様に見上げてくる。 指はそのままでされるがまま。 加虐心が燃え上がる。 だから止めてやれねぇんだ

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