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第52話

縁をなぞる様に舐められ頭を下げてしまった。 だって、気持ち良すぎる。 「…も、なめ……るの」 「んー?」 「なめ……な、め…」 上手く言葉を紡げないのを良い事に、綺麗な顔を秘部に押し当てアナルを舐めてくる。 しかもぐいっと割り開かれてだ。 そんなトコロを舐められて死ぬ程恥ずかしいのに感じてしまっているのも事実。 真っ白いシーツを見ながら羞恥に耐える。 こんな倒錯している事をされて平気な人がいるのか。 「ぅ…あ……っ、…」 ぺちぺちとまた臀朶を叩かれた。 恐るおそる顔を上げれば、先程と変わらず蕩けた顔をした自分と目が合う。 「あ…、…かんじ、て…やらし…」 その奥の茶けた髪が尻を擽るのも、更には急に大きなベッドまでが淫らな物に見えてくる。 たった1本の指にこんな良いようにされるなんて情けないと思うだろうが、自分より自分の身体を熟知している長岡には敵わない。 「……やら…し、顔…」 日焼けしにくい肌は羞恥で赤くなりコンプレックスをこんなに晒しているのに、不安にならないのは相手が長岡だから。 相手が長岡だからこんな倒錯的なセックスが出来る。 自分を開放出来るセックスはとても気持ちが良い。 とは言え、羞恥心の高い三条にしては少し刺激的だ。 目には涙を滲ませ、いやそれが更に長岡を煽るのか。 「きもちい事、好きだもんな」 「…そ、れは……」 ピンと張っていたシーツはその面影を残しつつ多くの面積は淫らに皺を寄せ、長岡が体重移動をさせるとギシと軋んだ。 「ちょっと待ってろ」 そう言って長岡はベッドをおりソファへと向かっていった。 カメラを見詰めていた視線を長岡へと移す。 自分なんかより恋人の方を見ていたい。 いつ見ても、格好良い… 筋肉も、体型も、あの顔に似合ってるんだよな その後ろ姿は細い。 だけど、細いだけでなくきちんと筋肉がついていて男らしい。 例えサディスディックな1面があろうとも、あの顔に攻められるのならご褒美だ。 そんな事を考えていると前を隠す事なく鞄を手に戻ってきた。 慌ててシーツに顔を埋めたが、だらりとしたソレはいつ見ても大きかった。

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