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プロローグ
「あっ、い、や、もうイク」
くちゃくちゃと卑猥な音が部屋に響いてより一層の快感を生む。
「イケ」
力強い目が僕を貫いてその言葉通りに俺は欲を吐き出した。
ったくやりすぎだって、腰が痛い。もう外も真っ暗でやり始めたのはまだ日が高かったはずなのに。
動きたくないなーでも部屋に戻らなきゃ
肌触りのいいシーツが疲れた体を眠りに誘い込むけどなけなしの理性で脱ぎ捨てた制服を拾い上げる。
「泊まらねぇのか」
「んー?今日もー子猫ちゃんが俺を待ってるからねー」
ベッドに横たわる完璧なる美。逆らうことを許さない圧倒的な存在感。それを横目にいつも通りチャラけて答える。
興味が失せたとばかりに俺を射抜いていた目は離され俺から離れていった。
「じゃあねぇー」
パタリと背後でしまる扉の音で漸く俺の心臓は落ち着きを取り戻していった。
「誰も待ってるわけないっつうの」
足元にひかれた高級感溢れる絨毯は俺の足音を吸い込んで思わず溢れた独り言は思ったよりもこのフロアに響いていた。
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