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【第12話】有夏邸 脱・GM屋敷!(3)

 ヤツらにとって、アタシは空気みたいなもんなのか?  あるいは文句も言わずに手伝うだけのロボか何かか?  「アハハッ」って何だよ? 一体、何が楽しいんだ?  つまり、こういうことなんだな?  有夏チャンのお姉さんが訪ねて来ることになり、2人は急いでゴミ屋敷を片付けていると。  もともとはお姉さんが借りている部屋だから、散らかしていると有夏チャンがひどく怒られてしまうわけだ。  ヘンタイメガネは仕事の合間を縫っての作業になるから、時間が限られていると。  なのに、有夏チャンが戦力にならないから苛立っていると。  ノゾキしてるから、あらかたの事情は分かってるんだぜ!  で。  例によって有夏チャンは怠ける一方でロクに掃除を手伝わないので、ヘンタイメガネがキレてしまったというところだ。  手伝ってくださいって言葉すらないのが引っかかるんだが、2人について部屋に入っていくアタシ。  人の意志なんて関係なく、すでに労働要員として見なされている模様。  何だろうな、空気だからかな……軽く見られたもんだよ。  それともロボだからかな……。 「おっ、これが有夏チャ……胡桃沢さんのおたくですかぁ」  有夏チャンの部屋かぁ、ムフッ、いいニオイしそう~なんて妄想してたが、実際この部屋、ダンボール臭しかしねぇな。

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