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【第27話】本日のリア充(6)

 かくして、冒頭の悲鳴に戻るわけだが。  ヨガには興味津々なものの2ヶ月目以降の月謝を渋る幾ヶ瀬と、教室になんて行きたいわけがない有夏の思惑が一致した結果。  とりあえず家でソレっぽいことをしても良くない?──というところに落ち着いたわけだ。 「さぁ、やると決まったからには有夏さん? 動かすよ!」 「ひぃぃ、ひぃぃぃっ……」  なまけものを、コタツからズルズルと引きずり出す。  何ともいえないか細い悲鳴をあげながら、有夏は目をショボシヨボさせた。 「寒ぃし。ヨガとか分かんねぇし。いやだし。やりたきゃ1人で勝手にヨガれ」 「ヨガれって……」 「有夏は春になるまでコタツで暮らすんだ……」 「ちょっとー、有夏さん? もう春ですよー?」 「うるさい。何だったらドラクエ12が出るまでコタツで暮らす……」 「何言ってんの。そんなの、いつになるか分かんないじゃない」 「いつになるか分からんとか言うな」

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