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【第27話】本日のリア充(10)

「ヤ、ヤダよぅっ! 怠けすぎて足腰立たなくなった有夏を背負ってコンビニ行くのなんて! 60年早いよっ!」 「なに言ってんだ?」  ブルブルと勢いよく首を振って、幾ヶ瀬は有夏の背を力まかせに押した。 「イダダァッ!!」 「頑張ってよ、有夏! ジャンプくらい自分で買いに行ってよ!」 「何の話をして……イダァッ!」  目からピュッピュッと痛みの涙を飛ばしながら、有夏は前屈に耐える。  介護という危機感のせいか、本日の幾ヶ瀬。  いつになくスパルタだ。  有夏が泣こうが喚こうが、手を緩めることがない。

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