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【第28話】下ネタ☆パーティー(2)
「ググればタダだし」と身も蓋もないことを言って、したり顔でノートパソコンを開いたのがちょうど1週間前の夜だ。
ネットの動画を手本にしているとはいえ、日を追うごとに自己流のいい加減なポーズに変じてゆく。
それを「ヨガ」だと言い張る幾ヶ瀬。
本人はいたって真剣な様子だが、果たして効き目があるのやら。
「でもホラ、体が柔らかくなったと思わない?」
「ねぇ、だって手が足首のこの位置まで届くようになったんだよ?」
「お風呂上がりに毎日するって決めたもんね。これはなかなかだよ。ねぇ、なかなかだよ?」
独り言かと思いきや、執拗に同じような言葉を繰り返す。
語尾が上がっていることから、それは疑問形で、要は同意を求めているのだということに有夏はしばらくしてから気付いたようだ。
先月発売されたアクションアドベンチャーゲームの世界の住人である有夏は、Switchの画面からチラと視線を上げると曖昧に頷いた。
「まぁね。やわらかいよな。肝心のトコロもグニャグニャだしよ」
「えっ、何?」
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