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第30話

「茉以」  名前を呼んで、智樹はその肩に手を掛けた。  口づけながら、そっとベッドに倒していく。  茉以も、逆らわなかった。 「智樹」  キスの合間に名前を呼びながら、その身を寝かせた。  そんな茉以を、智樹は大切に扱った。  顎にキスをしながら、一番目のボタンを外す。  喉にキスをしながら、二番目のボタンを外す。  鎖骨にキスをしながら、三番目のボタンを外す。  無理に貪ることなく、自然にその身の制服を剥いでいった。 「綺麗だ、茉以」 「あ、あんまりじっと見ないで」  恥ずかしいよ、と顔を背ける茉以が、可愛い。 「俺、あんまり巧くないと思うけど」  そう言いながら、智樹は茉以の小さな乳首を吸った。

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