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チャージ 2
お前、絶対一回じゃきかねぇだろ……眠いんだよ俺は。と思いながらも苦しそうに呟かれては、拒絶するのも可哀相な気持ちになってくる。
「ごめん、チャージさせて」
「……何のチャージだよ……」
軽く呆れて上を向き、渋々目を開けると、ハルの唇が触れた。腰に回された腕に力がこめられ、身体が更に密着する。この体勢、どうやってもお互いの息子が当たるじゃねぇか。身体をよじってみても、ガッチリとホールドされてまるで動けない。
苦しい。……けれど、その苦しさが心地好いとも感じてしまう。
一回なんて、やっぱり嘘だった。
唇が離れても絡み合った舌は離れず、角度を変えて何度も繰り返す。
息が苦しくなるほどのキスが終わり、俺の口からこぼれ落ちる唾液をハルの舌先が舐め取った。
やっと唇が離れ、ハルは大きく息を吐いた後、嬉しそうに微笑んだ。
「省吾の、硬くなっちゃったね」
「言うなっ」
「押し当てられるとそそられる」
「押し当ててんのはお前だろうが、離せばか」
「ごめん」
素直に謝ったかと思えば、腕を緩める事無く俺の首筋に唇を当てた。
チリ、と痛みが走る。
「まったく……明日も早いし、もう寝るぞ」
「うん」
ちゅ、と小さくキスを交わした後、やっと解放された身体をベッドに深く預け、目を閉じた。
(チャージ、ねぇ……)
まあそれで明日も頑張れるなら、いいか。
それに、俺にとってもそれは多分、おんなじだ。
そう考えれば自然と頬が緩む。
隣で眠る恋人と繋がれたままの指先に温かさを感じながら、静かに眠りについた。
<終>
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