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夜明けの華 2

「ご子息は確か名門私立S学院の中等部へ通われているかと」  光石は蓮の鎖骨に唇をあて、スンと鼻をうごかす。蓮はくすぐったいですと笑いながら光石の額にキスをした。 「ああ、いつか話した事があったかな? まったくお前の記憶力はたいしたものだ」 「その優秀なご子息の家庭教師を私などが……それに社長の第一秘書という重要な職務が、あっ」  断る姿勢を見せた蓮の乳首へ、光石は舌を滑らせた。膨らみをもった先端を甘噛みながら、右手の指腹で蓮の尻穴周りを撫で解す。 「大事な息子だ、信頼を置く者にしか任せられない」 「でも、んっ、あっ」  解れた穴から指を押し込まれ、蓮は光石の首にしがみついた。  二本、三本と押し込まれた指が、抜きさしを繰り返す度に水音が響く。優しく中をかき混ぜられ、蓮は甘い吐息を漏らした。 「お前は頭脳明晰で、物腰も柔らかだ。何より私は、お前を心から信頼している。どうか引き受けて欲しい」  光石は一方的に話を終えると蓮の身体を押し倒し、ベッドに仰向けに縫い付けた。蓮は抵抗することなく、赤黒く反り上がった屹立を蓮の尻穴へとあてがう光石の様子をうっとりとした表情で見つめた。  光石は自分の一部を抵抗なく飲み込んでいく蓮の身体を抱き寄せ、座位の体勢から蓮の身体を前後に揺すり始める。 「あっ、あっ、こすれちゃ……んっ」  蓮は喘ぎ声を堪えながら、光石の動きに併せて自らも腰を動かした。卑猥な水音と、自分の口から漏れる淫らな声。昔聞いた母親の声と、よく似ている。 「蓮、愛しているよ」  蓮の耳元で光石が囁く。その瞬間が、蓮はたまらなく好きだ。もっと、もっと、愛して欲しい。  身体を仰向けに倒され、身体の奥深くまで突き上げられる。鈍い痛みは甘い痺れに変わり、蓮の身体を満たしていく。  太く硬い肉棒で全身を突き上げられながら、蓮は淫らに喘ぎ続けた。

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