鈴の兄さんと色々ありもう放課後になっていた。 鈴の兄さんに少し離してもらってから菫に連絡すると菫も直ぐに会いたいと言うので、鈴の兄さんに帰りの支度をするので放課後の待ち合わせ場所で待って居て欲しいと言い、菫と初めて会った場所に向かった。 「菫」 「葵ちゃん！あの、あ、その、言いたい事が」 「少し落ち着け、オレも菫に報告する事があるが菫からで良いぞ。ただ落ち着け、深呼吸してから話せ」 そう言うと菫はゆっくり、深呼吸をして少し落ち着いたみたいだ。 「少し落ち着いたか？」 「うん、ありがとう。それで、ボクの話し聞いてくれる？」 「ああ、話してみろ」 「ボク、灰炉くんに告白して直ぐに走って逃げるつもりだったんだ」 「ああ」 「けど、逃げる為に後ろを向いたら灰炉くんがボクをだ、だき、抱きしめてきたんだ」 「抱きしめて？」 「そう！ボクびっくりして固まっちゃったんだけど、灰炉くんがその、あの」 「ゆっくりで良いからな」 「うん。灰炉くんがボクの事を好きだって言ってくれたんだ。それで、ボク達付き合う事になったんだ！」 「良かったじゃねぇか」 「うん！あ、葵ちゃんの報告って？」 「ああ、その」 私も少し深呼吸してゆっくり言った。 「オレも鈴の兄さんと付き合う事になった」 「え！葵ちゃんと鈴矢さんが！ボクの早く付き合って欲しいカップル第１位の二人が？」 「ああ、そうだ。前のオレの付き合って欲しいカップル第１位の二人だ」 「あ、やっぱり、葵ちゃん好きとしてはそうなるよな。おめでとう！」 「ありがとう。しかし、これからどうすればいいんだ？付き合うと言ってもゲームでしか経験がないんだが」 「ボクもだよ」 ゲームでの経験を二人で話して、これからどうするか相談する事にした。 「ゲームだと何処かにデートしたりするよなぁ」 「ああ、それで、良い雰囲気になったらキスをす、、、る」 「うん、キスをしたりす、、、る」 その話しをしていたら二人とも同じタイミングで顔を赤くした。 「その反応、お前もキスを、、その、」 「うん。その、図書室で、あの、」 「オレもだ。少し落ち着くか」 「うん」 二人で深呼吸をして少し落ち着いてからまた話す。 「その、まぁ、二人共キスは終わっているという事でいいな」 「うん。そうだね！というか、ボク灰炉くんと一緒に帰る約束してるんだった」 「オレの場合はいつものみんなで帰るだろうな」 「うっ、、、葵ちゃん、さっきから思ってたんけど」 「なんだ？」 「灰炉くんの事を思い出して恥ずかしいのと別はで葵ちゃんがさっきから可愛い！萌え死にしそうなくらい可愛い！」 「は？いや、葵が可愛いのは分かるが中身はオレだぞ？」 「少し考えてくれ。葵ちゃんが恥ずかしそうに顔を赤くしている所とかを！」 「！葵で想像すると確かに可愛い！、、、今、思ったんだが」 「だろう！何を思ったんだ？」 「オレが葵に成ってるから、葵自身を見られない事が分かったんだが」 「、、、何て言っていいか分からないけど、その、ドンマイ？」 「ああ、いや、今はオレ達の今後についてだな」 とりあえず、今日の放課後をどうするか話す。 「とりあえず兄さん達にはバレるだろうな」 「あ、ボクもそういえば今日は兄上と帰る約束してたんだった。しかも昨日のメンバーで帰るって言ってた」 「あー、灰炉は連れて来るのか？」 「一応聞いてみるけど、バレるなら一緒にバレよう？」 「フ、そうだな。と、もう行かないとな。帰る支度すると言って来たから遅くなると心配するだろうからな」 「うん。ボクも覚悟を決めるよ」 そうして私達はみんなが集まってる所に向かった。 待ち合わせ場所に着くと菫以外みんな居た。 「ごめん。少し遅れたかな？」 「大丈夫だけど、菫なぜ灰炉と一緒に居るんだ？」 「お、本当だ。灰炉が誰かと一緒に居るのは珍しいな」 菫が灰炉を連れて現れた。 菫はかなり緊張しているみたいだ。 (菫、大丈夫かな？いや、私もかなり緊張してガタブル状態だけど自分以上に緊張している菫を見て少し冷静になったんだよね。菫、頑張れ！私も頑張るから) 「その、灰炉くんと一緒なのは、その、」 「あー。菫の兄って紫さんだっけ？オレと菫、恋人同士になったからその報告だ」 「は？え、菫の恋人？」 「灰炉が！しかも紫先輩の弟の菫を！」 「ちゃんと報告しに来たんだ。良い奴なのだろう」 「菫は結構大物だな。あの灰炉を恋人に出来たんだ」 「菫くんと灰炉くんが恋人か、、おめでとう」 「どうも」 「あ、ありがとうございます」 色々な反応があったけどやっぱり驚きの方が大きいみたいだ。 紫さんはいまだに混乱している。 「そうなのか、良かったな。そういやぁ、オレも葵ちゃんと付き合う事になったぞ紅、白銀」 「鈴矢、お前やっと葵と付き合う事が出来る様になったのか。葵を泣かせたら承知しないからな」 「オレの葵と付き合うんだ。分かってるよな？鈴」 「分かってる、絶対幸せにするって」 「??どういう事だ？」 「あー、紅と白銀はガキの頃からオレが葵ちゃんの事好きだって知ってるからな。それに葵ちゃんがオレの事好きになったら付き合うのも許してもらってる」 「まぁな、俺と同じくらいの長い片思いだったからなぁ」 「鈴矢は葵以外に一切振り向かなかったからな。そのくらいの覚悟があるみたいだから許した」 兄さん達は怒らなかったけど鈴の兄さんが私の事を好きな事をとっくに知ってたみたい。 (私の覚悟と緊張感を返せって言いたい！) 「葵ちゃん、帰ろう？」 「ああ」 「ほら、恋人同士になったんだから手を繋ごう？」 「う、うん」 私は鈴の兄さんと手を繋いで家まで帰った。