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第1話
閉じ込めて犯している。
逃がさない。
攫った。
綺麗な宮殿に住む王家の息子達の一人。
闇からは遠い場所にいたその子を。
欲しかったから攫った。
まだ幼い子供を自分のモノにした。
だって欲しかった。
死も悪も知らず、キラキラしていた。
美しい庭園の隅の闇から目を奪われた。
憎まれ疎まれる闇の生き物が気まぐれに忍びこんだ宮殿で見つけてしまったのだ。
その子が欲しくてたまらかった。
泣く子供を連れ帰り、その日から、自分のモノにする準備を始めた。
準備は必要だった。
だって、人間、まして小さな子供なんか簡単にその穴を引き裂いて殺してしまう。
慣らしていかなければ。
攫ったその後すぐに、住処の洞窟に連れ込んで、泣いてる子供の服を剥ぎ取り、その穴を真っ先に舐めるところから始めた。
尻を割開き、小さなピンクのその穴を。
舌で濡らして、指で緩めた。
いつかここに挿れられるように。
子供はワケもわからず泣いて。
でも、指を挿れられることを受け入れた。
急ぐつもりはなかったけれど、中まで触らずにはいられなかったのは、自分のモノだと確かめたかったからか。
でも、痛みなど感じさせなかった。
これは大事なモノだ。
とてもとても。
挿れない代わりに別のやり方でその身体を楽しみはしたけれど
子供は化け物の巨大な性器の意味さえわからなかったのだ。
脚に挟ませて、その小さな性器をでかい性器で擦りあげられてもされてることの意味もわからず、性器から白濁を吐き出した。
出した白濁の意味さえもわからずに。
子供は高貴な子供らしく、清らかに何の知識もないからこそ、されたことがわからないまま素直に感じていた。
羞恥すらなかった。
化け物の姿の異様ささえ、子供にはわからなかった。
何も知らない。
何にも知らない。
子供はどんなモノでも、受け入れるように育て方られていた。
この子供は高貴だからこそ、どこかの臣下に払い下げられ、高貴な玩具にされるはずだったのだ。
褒美として。
高貴な子供を欲しさに何でもする男へと与えるために。
だから。
拒否や忌避は教えられていなかった。
ならば。
本当に欲しがるヤツのモノになった方がよい。
本気でそう化け物は思った
少なくとも、自分は大人になるまでに引き裂くような真似はしない。
この子供がいずれ下賜された変態はきっと子供を引き裂いたに決まっている。
素直に舌や指に声を上げる子供の身体に快楽を教えこみ、に、その脚や手を使って、巨大な自分のモノで達した。
子供は性器をなめることもすぐに覚えた。
もちろん、化け物はそれ以上に子供のそれを舐めてやった。
化け物は世界を子供を連れて歩く。
初めは宮殿から連れ去られ泣いていた子供は次第に笑うようになる。
綺麗な監獄に閉じこめられていたのだから当然だ。
化け物は子供に何でもしてやる。
子供が笑うためになら。
でも。夜、その身体に教えることだけは止めてやらない。
指で穴の中をこすってそこの良さを教えてやり、胸だけで中イキできることを教えてやる。
少しずつ、大きなモノを挿れられるようにと、小さなモノからだんだん大きくなる性器の形の木の彫り物を挿れていく。
子供は腰を振ることを覚えた。
「挿れて、挿れて」
と望むことさえ。
でも。
時間をかける。
大人になって受け入れられるようになるまで。受け入れられるようになれば。
そしたら、もっと止めない。
もっとこの身体を貪る。
子供は綺麗な青年になった。
化け物を受け入れられるようにさえなった。
化け物のために誂えられた身体。
化け物に奥までこじ開けられて、喜び喘ぎ、声を上げる。
引き裂き殺される代わりに。
悦んで貫かれたがる。
そのために仕込んできたのだから。
全身が甘く淫らな果実のよう。
化け物はその甘さに溺れた。
小さな頃から仕込まねば、こんな奥まで犯せない。
完璧に緩めて奥の奥まで納めることができるこんな身体は他にはない。
夜も昼も抱いた。
そして、二人で世界のあちこちを訪れて、化け物らしく災いをふりまいた。
殺して、楽しんだ。
青年も恐ろしい化け物として知られるようになる。
綺麗な姿で人を惑わせる化け物として。
青年は人間を惑わし誘いこむことを好んだ。
化け物は惑わされたそんな人間達を貪り喰い、殺した。
化け物に育てられたから、人が死ぬことをなんとも思わず楽しんだ
自分の為に育てたそれ。
自分を受け入れられるようにしたそれ。
青年は大事なモノ。
大事なモノを化け物は大切にする。
それが笑ってくれるためになら、村の一つも焼き払う。
犯しているのは化け物なのに、支配されていて、その笑顔が見たくて気が狂う。
攫って奪って犯しても。
大事すぎて怖くなる。
美しいそれ。
無理やり自分のモノにしたそれ。
どんなに笑っていても、本当は好かれてなどいないと思えてしまう。
全部与える。
与えられるモノは全て。
でも不安で不安でたまらない。
だから苦しい。
今日も無邪気に美しいそれは、何かが滅びることを今日も無邪気に化け物に強請る。
誰よりも完璧な化け物として。
END
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