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はじめに
☆はじめに☆
本作品は「オメガバース」という特殊設定を使用しています。
◆オメガバースとは欧米発祥の特殊設定。男女に加えて、α(アルファ)・β(ベータ)・Ω(オメガ)という三つの「第二性」が存在する。
バースはユニバースを指し、Ω性が存在する世界観、というような意味。原案者が不明であるため、細かい設定については、筆者によって多種多様なバージョンがあり、ここでは本作品における主な設定のみ解説する。
◆オメガバースにおける性別
男女×α・β・Ωの、計六つの性がある。
□α男性・α女性:生まれつき身体や頭脳の能力が高い。人口は全体の二割で、その能力から、社会的に高い地位を得ることが多い。男女問わず、女性およびΩ性の男女と性交することで妊娠させることができる。
□β男性・β女性:いわゆる普通の男女。人口の七割を占める。
□Ω男性・Ω女性:人口が全体の一割と、最も少数。小柄で美しい容姿である場合が多い。また、男女問わず、α性の男女と番となり、性交することで妊娠・出産することができる。
◆Ω性の特徴
1.妊娠 :女性は女性器、男性は肛門の奥に子宮があり、妊娠・出産が可能。
2.発情期:三ヵ月に一度訪れ、一週間ほどの間、α性を無差別に惹きつけ性交を促すフェロモンを放出する。性交を円滑にするための粘液分泌もある。初めての発情期は、十代の半ば~後半にかけて起こる。
3.番(つがい):発情時の性交中に、α性に首筋を噛まれると、相手と「番(つがい)」になる。番になると、生涯その相手とのみ性交および妊娠する体質になる(番以外との性交には生理的に強い拒否感を覚える)。男性の場合、番が成立して、初めて妊娠が可能となる。
◆オメガバースの社会制度
Ω性は、その身体的な特性と人口の少なさから、社会的に差別を受けていることが多い。
◆魂の番(運命の番)
αとΩの間に限り、発情していなくても強く惹かれ合う相手がいる、と言われている。しかし出会うことはごく稀であり、科学的には解明されていない。
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