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第44話

互いに忙しくなるのはよくわかってた。 俺は向こうに行く準備があるし、琉は演奏会や展示会があるから 俺は卒業したら今みたいにさざなみに行くことは出来なくなるだろう。頑張って年1回行ければいい方だと思う。 だから行く前に琉と一緒にさざなみに行きたかった 「そろそろさざなみに顔出そう」 そう話に行った 「来週の日曜だな」 その日が唯一俺が動ける日だった。 けど琉は演奏会が入っていて行けそうになかった。 残念だけど仕方がない。 「終わって余裕あったら来いよ」 琉は残念そうにしながらも頷いて 『俺の分までゆっくりしてきて』 そうさらさらと紙に書いた。 「わかった」 それに頷いて琉の部屋を後にした

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