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晃の受難☆32
――翌朝。
久々にすっきりした気分で目が覚めた。
隣でまだ眠る遊の顔を見ていると、なんとも言えない幸せを感じる。
時計を見ると、まだ7時前だった。
寝たのが2時近くだったから、時間だけみると、あんまり寝てないけど・・・深い眠りだったのだろう・・・体は軽いし、気分も上々だ。
遊は当分、起きないかな・・・。
なんだか、このまま寝てるのが勿体ない気がして、そっとベッドを抜け出した。
とりあえず・・・朝ご飯を作って、洗濯しよう。
とにかく、体を動かしたい。
じっとしていられない。
ホントは、外に飛び出して走り回りたい気分。
今なら、例え嫌いなヤツでも、ハグ出来そうな気がする・・・。
いや、しないけどね。
そのくらい、最高の気分だ。
とりあえず、洗濯機を回してから、
キッチンへ。
朝ご飯・・・といっても、大した料理が出来る訳ではない。
卵焼き・・・・を失敗して、スクランブルエッグになって・・・・、味噌汁も味噌の量が分からなくて、味が濃くなって、どんどん水を足していたら、大量に出来てしまった。
時間だけは、すこく かかったのに・・・
まぁ・・・いいか・・・、
昼も夜も食べれば大丈夫!
食器を出していたら、部屋のドアが開いて
遊が顔を覗かせた。
そして、俺を見つけると、ぱぁーっと花が咲いたように笑う。
――か、かわいい・・・っ////
かわいすぎるよ~っ、遊!!
『おはよう・・・晃くん』
『おはよう、遊』
ニコッと笑いあう。
今日も、いい1日になりそう。
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