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6[隣で2]
(思いつかなかったなんて言えない…っ!!)
「いただきます。」
「いただきまーす。」
「カイ」
「なに?」
「美味しい?」
「うん。」
「なんでそんな冷たいのー!」
「ごめん…」
「えぇ!?ちょっ!大丈夫だから!そんなしょんぼりしないでよー!」
「う、ん…?」
少し戸惑ってる姿が可愛い。
「カイ、俺のこと好き?」
「わかんない…。」
「わかんない…?今わかんないって言った!?」
「い、言ったけど…」
「てことはさ!!嫌いじゃないってことだよね!?頑張ったら好きになってくれるってことだよね!?」
「だ、だからわかんねぇって…」
「カイ、好きだよ。」
カイは黙ってパフェを食べる。
「本当にカイは可愛いね。」
「うるせぇ…」
食べ終わり…
「カイ!どこ行きたい?」
「どこでも…」
「どこでも…あ!じゃあさ!服買いに行こ!」
「いいけど。」
「よし!行こう!!」
服屋へ…
「んーこれかなぁ…あ、これもいいなぁ…」
俺は今服を見ているんだけど俺の服を見ているわけじゃない。カイに着せたい服を選んでる。
「よし!カイ、これとこれ着てみて!」
「はぁ…?俺が着るのか?」
「うん、そうだよ?」
「え、ちょ、意味わかんないんだけど…」
「いいから着てきて!ほら!!」
カイは戸惑いながら試着室に入って行った。
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