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第六章・5
「最初は、俺だ」
剥き出しになった楓の白い尻頬を、山崎が掴んだ。
「いい眺めだぜ。大倉組に逆らったことを、後悔しな」
山崎の先端が、後膣に触れた。
(あぁ、もうダメ!)
楓は、固く目を閉じた。
征生さん。
無理だ。
ヤクザ同士の諍いになるからって、あの時は二人で必死に逃げたんだ。
征生さんは、僕を助けに来ない。
助けたくても、助けられないんだ。
ヤクザだから!
楓が覚悟を決めた時、山崎の動きがぴたりと止まった。
「何だ、てめぇ」
「見世物じゃねぇんだ。行きな」
ざり、と誰かがこちらへ近づいて来る気配がした。
「大倉組のチンピラが、本城組のシマで何やらかそうってんだ」
(征生さん!?)
征生が車を降りて、やって来たのだ。
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