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横山という女性-2
「じゃあ会議はじめるぞー」
「すみません!遅くなりました」
はっ?
なんであの女がいるんだよ?
「丁度良かった。紹介する、今回急にメンバーに決まった横山だ」
急にってなんだよ。
『あの女手段選ばないから気をつけろよ』
そういや。
千石さんがそう言ってたな。
そして。
会議終わったあと。
「なぁ、辻元ー」
「はい?」
「あの女。お前狙いの女だろう?」
「多分。毎日昼に来て迷惑だったんですよ。で、矢嶋に頼んでいないって言ってもらってたんですよ」
「じゃあこれ知ってるか?あの女今回のメンバーに選ばれたのって鷹山さんとヤッたからって」
「はぁ?」
「お前も変な奴に目付けられたな」
「俺、だれかれかまわず股開く女は嫌いですから」
「だよな。矢嶋が横山の目の敵にならないようにしとけよ?」
そう言って葉山さんは去っていった。
「辻元ー!」
「千石さん?」
「なぁ。横山の噂聞いたか?」
「今回のプロジェクトチームに入るために鷹山さんとシたって話ですか?」
「誰から聞いた?」
「企画二部の、葉山さんです」
「あいつもメンバーなのか?」
「はい」
「まぁいいや。矢嶋が目の敵にされてるから、目を離すなよ?」
「大丈夫ですよ。矢嶋とはほぼ一緒ですから」
「矢嶋ってちっちゃいから気がついたら視界から消えてないか?」
ちっちゃいって。
それ、湊に言わないで欲しい。
「どうせぼくはチビですよ!」
ほらな。
矢嶋は小柄な方。
だから小さいは矢嶋には禁句なのに。
千石さんは気にせず言っちゃうンだよね。
「悪い意味じゃねぇよ。ちっちゃくて可愛いって意味」
「可愛いって俺は男です!」
ヤバイ。
湊が可愛すぎる。
拗ねてるし。
この時はそう思っていた。
プロジェクトの間は俺がいるから大丈夫だと。
まさか横山がプロジェクトが終わってから仕掛けてくるとは思いもしなかった。
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