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特別と呼ばれる?
「ほう……」
男はその一言に驚きと咎めを同時に存在させ、それでいて楽しげにも響かせるという離れ業をしてみせた。アスカとしては母親同様に、世の女達を怒らせたのなら後が怖いと再認識しただけのことなのだが、それが女をむくれさせたようではある。楚々とした雰囲気を匂わせつつ、男にも澄ました口調で言葉を返していた。
〝やむを得ぬことにござりました、殿のお側に参るには……〟
モンスターと同等になる必要があった。そして男の魂を解放させる条件が揃う万に一つの変化の時を、ただひたすらに祈ったのだ。その祈りは意外と早期に叶った。数百年の時を経て、モンスターと人間が法によって共存する時代が到来したからだ。アスカのような能力者は〝落ちこぼれの用なし〟と馬鹿にされる時代だが、それでも変化した時代ならではの、討伐ではなく融和の為に、自然界の精霊がモンスター達に特別と呼ばれる人間の能力者を誕生させる。その時を、女は待っていた。
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