118 / 173

番外編:ルイもしたい②

   コンコンと控えめなノックの後、ドアが開かれて結城が顔を出した。  「お待たせ。」  寝巻き姿の彼だが、髪はまだ少し濡れている。  「こっちおいで。」  結城をベッドに招き、足の間に座らせると、首にかかっているタオルを取る。  頭をタオルでワシワシとする。  結城は黙ってされるがままになっていた。  「ん。乾いたよ。」  結城の首にタオルを戻すと、結城はこっちを振り向く。  「ありがと。」  そう言って静かにキスをされた。  「ん…」  もう一度唇を重ねると、今度は舌を入れられる。  十分に口の中を堪能した後に離され、糸ができる。  「…なに?えらい積極的じゃん。」  歯を見せて笑って意地悪をする。  でも結城はそれを意地悪と捉えず、コクンと素直に頷く。  「だって、久しぶりだもん。」  待てないと言うように、俺の手を結城の太ももに誘導される。  耳元で呟かれた。  「慣らしてきたから、もう入れられるよ。」

ともだちにシェアしよう!