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番外編:ベッドを買おう

「ねえ、これがいい!!」  ルイそう言ってキングサイズのベッドに寝そべる。  「大きすぎるでしょ」  そう言う俺を横切って、ルイに結城が近づく。  「んー。いいけど、これだけおっきすぎるとくっつけないよー」  「そっか!じゃあもう少し狭いやつで」  なんだか二人が意気投合している。  俺たちは家具屋にベッドを探しにやってきた。  ことの発端は、先日の夜。  結城の発言だった。  「ねぇー、ずるくない?」  「あ、結城」  ルイと俺のベッドでうつ伏せになって、いちゃついていたら結城がいきなり入ってきた。  格好は腰に巻いたタオルのみで、髪の毛からは水が滴っていた。  「俺がお風呂入ってる隙にベッド行かないでよ!」  濡れたまま、ルイの上に跨る形でベッドに入ろうとする。  「ねぇ!ちょ、結城先輩!濡れるって!」  ルイが抵抗して自分の上から落とし、3人でぎゅうぎゅうになる。  セミダブルは男3人ではきつい。  「せーまーい!」  「だって、ルイいっつも俺が風呂入ってる間にベッド行くもーん!」  なんとなく、お風呂を入る順番があって、結城は最後なのだ。  「添い寝するだけだからいいじゃん。」  「俺だって添い寝したい!」  「うそだ!圭太のベッドいったら絶対やってるじゃん!」  ルイと結城のよくわからない言い合いが始まる。  「結城、まず髪の毛乾かしてきなよ。」  「あ、そうだ!」  俺の言葉を聞いているのか聞いていないのか、結城が声を上げる。  「ベッド買えばいいじゃん!大っきいの!」  「あ、それいい!」  ここで初めて2人の意見が合う。  こうして話が進められ、家具屋に行くことになった。

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