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プロローグ

あるところに、小国の王子様がいました。 王子様は優しい両親と兄弟たちと楽しく暮らしていました。 けれど、ある日彼の母親が殺されてしまいました。 その日から、王子様は冷酷な王様に変わりました。 手始めに父親を退け、兄弟を他国に追放してしまいます。 兄弟を殺してしまったのでは? という噂もありました。 その後も、近隣の国に戦争を仕掛け、領土を拡大し、次々に権力を拡大していきました。 いつしか王様は暴虐王と呼ばれ誰からも恐れられるようになりました。 もう、彼に逆らえる人は数える程しかおりません。 誰も暴虐王に逆らおうという人はいないのです。 それでも、王様は相変わらず周りの人々を威圧して、さらなる領土を欲し、逆らう者たちに容赦のない制裁を与えていきました。 王様にはもう人の心というものが無いのかもしれません。 でもそれって、本当に?

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